そのクルマの名前は、「NANO」。
インドの自動車メーカー、タタ・モーターズが10万ルピー(約29万円)の超低価格での販売を計画しています。
インドで圧倒的なシェアのスズキの車が60万円台ですので、相当なインパクトです。
以前、スリランカを旅したとき、「TATA」と大きなロゴをつけたトラックやバスがたくさん走っていたのを「TOTO」のパクリかと思った程度の自動車メーカーが、今や、超低価格の「国民車」で世界の耳目を集める一方、
旧宗主国の高級車で米フォード傘下のジャガーとランドローバーの買収交渉を進めるまでになっています。
(つづく)
※タタ・モーターズはインド最大のコングロマリット「タタ」の企業のひとつ。
タタは、鉄鋼、電力、金融、不動産、自動車、通信、IT、小売など98の会社を経営し、従業員はグループ全体で約29万人、連結売上高288億ドルの巨大企業グループ。