ヘンリー・フォードが大衆車「T型フォード」を発売して100年、松下幸之助が商標にNationalを使用してから80年、
インドのタタ・モーターズの国民車「NANO」の登場は、いまだ「マス」の勢いがある国を象徴する出来事なのかもしれません。
「NANO」は、価格10万ルピー(約28万円)、4ドア、5人乗りで、624ccのエンジンを搭載。基本モデルにはエアコン、パワーウインドー、パワステはなく、ワイパーもひとつ。
安全基準や排出規制が厳しい先進諸国でNANOがそのまま販売されることはないでしょうが、今後、中国やロシア、ブラジル、東欧など、いまだ「マス」の勢いがある国では急速にNANOのような超低価格国民車が普及し、いずれ世界シェアを獲る日がくる気がします。
(つづく)
参考 : AFP (2008.1.10)