2008年03月06日

ユーザー担当者の言葉(2)

(つづき)
ロボット開発メーカーと、サービスロボット導入ユーザー担当者にヒヤリングを行い、8分野の市場動向、普及状況、重要技術動向などを分析した
企業向けサービスロボットの導入ユーザーの評価と今後の市場」。

ユーザー担当者の印象に残った言葉をご紹介します。

・人間が行うよりもあきらかにチェックの精度が上がっている。

・年月がたった建物の床下は埃だらけなので、もう少し防塵にすぐれた構造にしてほしい。アフターサービスに本当に使えるかどうか不安なところがある。

・不具合箇所をロボットが見つけても結局修理するのは人間なので、修理までやってくれるロボットが理想。(ユーザーC社)

・電子音だったロボットの声を人間が喋るような少し低めのトーンに変え、また、喋るスピードもゆっくりにしてもらった。

・「寂しい、悲しい、バカ」など、この施設にふさわしくない言葉はリストから外して、ロボットがそれらの言葉は話さないようにした。認知症になる人はちょっとした言葉に敏感に反応する人が多いので、余分な刺激を与えることのないよう言葉に気を使った。

・認知症の人はあまり話さない。日常会話を交わす相手がいることが、認知症や鬱、精神病を防ぐ第一の要因の一つである。人との関わりが大切。お互いに話をしている内容より、話をしている事が重要。

・入所者は入れ替わるので個人を認識できる機能はいらない。誤認識されても困る。

・関係病院においても、館内の案内役及び不審者等の見張り役となるロボットはほしい。

・メーカーは利用者にロボット利用の選択肢を与え、それをカスタマイズできるようにしてほしい。

・入浴、服の着せ替えなどの重労働を支援するロボット。

・ロボットが入所者に安心感を与え、親しみある存在であることは重要。(ユーザーD社)

参考:
子供を大人に、大人を真摯に (2006.6.21) 
ロボット箴言集 (2006.6.22)
ロボット箴言集 U (2006.6.24)
自立支援をめぐる言葉(1) (2007.3.15)
自立支援をめぐる言葉(2) (2007.3.16)
自立支援をめぐる言葉(3) (2007.3.18)
プロトタイプ率95%の行方 (2007.10.27)

posted by カーサ at 17:06| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット・リサーチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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