国土交通省は、エアバッグ等が作動するような事故のときに、事故前後の車両の運動データや運転者の操作などを記録するイベントデータレコーダーの技術要件を策定しました。
加速度、車両の速度、運転者シートベルトの状態、ブレーキの有無、アクセルの開閉状態など、事故発生時に数秒間さかのぼって記録することで、事故の分析、車両の安全装置の効果評価を行うようです。
将来、移動体すべて (自転車、電動車いす、パーソナルモビリティ、ロボットetc)にこのイベントデータレコーダーが搭載されるとすると、
当然、ヒトが持つケータイにも搭載されているでしょうから、「ひたすら見たり聞いたりしたことを貯める」機能「ライフ・ログ」が実現することになります。
すでに長期間に渡るヒトの行動履歴を蓄積、統合するバーチャルタイムマシーンも研究されています。
やがて、体内に埋め込められたチップに自分の誕生から臨終までを記録し、再体験可能な「リアルなタイムマシーン」も可能になるのかもしれません。
ケータイの登場で電話番号を覚えなくなった現代人のように、
近未来人にとって、埋込み型タイムマシーンは手軽に記憶を甦らせる便利な道具となる、のかな。
参考 : 22年間で、83件がもつ意味 (2008.3.18)
バリアフリー、Intimateな技術の活用 (2007.7.27)