2007年04月18日

ワーキング犬に負けないロボット

先月、違法DVD探知犬「ラッキー」と「フロー」が、約100万枚の海賊版光ディスクをマレーシアで押収というニュースが流れました。
二匹はプラスチックの匂いを察知すると、お座りをするように訓練されていました。

現在、世界には400種の犬がいるそうです。
ペットとしてはもちろん、盲導犬、聴導犬、介助犬からサルやクマを追い払う作業犬、癲癇の起こる前にてんかんを教える癲癇発作予防犬、トリュフの場所を探し当てるトリュフ探知犬など、人間の100万倍もの臭いをかぎ分ける能力などを活かして「人に役立つ」10数種類のワーキング犬が生まれています。

家庭用ロボットがお手本にすべきは、このワーキング犬かもしれません。

ちなみに違法DVD探知犬「ラッキー」と「フロー」は、そのあまりの活躍ぶりに海賊版シンジケートから命を狙われているという報道がありました。

まずは、2匹を守るボディガード・ロボが必要のようですね。

参考: マツタケ、又はトリュフも可 (06.9.20)


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2007年04月16日

選挙カーからの「お願い」より、セグウェイへの「願い」

統一地方選の後半戦となる市長選や市議選がスタートして、朝から選挙カーからの「お願い」連呼に辟易している方も多いと思います。

候補者同士の車がすれ違うときなどは、周りの建物にこだまして騒音以外のなにものでもありません。
候補者の側からすれば、選挙カーでの選挙活動は有権者に自分の名前と主張を広く効率的に伝える大きな武器であるし、なにより歩いたり、自転車で回ったのでは体力的にキツイ。

そんな中、首都圏の新人候補10人らによって「NO!選挙カー推進ネットワーク」が設立されたとのこと。(※1)

推進ネットは、車にスピーカーを設置しない、車中から音声を発しない、選挙カーに支払われる公費負担を請求しない、の3項目に賛同する候補者らで発足し、
「騒音、排ガスを出し、税金まで使って走る選挙カーを使わない選挙戦をする」と宣言したようです。(※2)

そこで思いつくのは、セグウェイでの遊説。
車が入れないような路地裏やでこぼこ地の公園など、どこへでも乗り入れることができ、車輪分ちょっとだけ高い位置から立ったまま演説も可能。
市区議選の移動手段としてはぴったしのように思いますが、問題はいまだ公道を走れないこと。
道路交通法という巨大な壁が立ちはだかっています。

とはいえ、そこを選挙期間中だけの特例として認めるというわけにはいかないなかぁ。
セグウェイを使った遊説は選挙カーよりずっと注目されるし、なにより環境にやさしいスマートな選挙戦になると思います。

「ロボット特区」で始める自治体があるといいのですが ・・・

(※1)参考: 毎日新聞 4月16日
(※2)公職選挙法では市区議選の選挙カーについて、車レンタル代、燃料代、運転手代を含め7日間で最高計24万6050円、ハイヤーなど貸し切りにすれば45万1500円までの支給が認められている。 
参考コラム:
ロボットが街を出る日 (06.1.31)
谷津干潟と、ひとりの男 (07.1.25)
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2007年03月29日

機械+αのロボットガラコンサート

先週末に開催されたイタリアの春・2007 伊日共同シンポジウム『身近なロボット』。

朝8時過ぎから夕方6時半まで、日本を代表するロボット研究者、企業担当者が次々に講演を行いました。
それぞれの持ち時間が15〜20分でしたので、時間に追われた演者は大変だったと思いますが、オールスターキャストによる、ロボットのガラコンサート、もしくはコンピレーション・アルバムといった趣きの楽しいシンポジウムでした。

年度末の開催ということもあり、イタリア側から早稲田大学に依頼された講演希望者リストはかなり多目だったようですが、忙しい時期にもかかわらず、ほとんどの講演者がかけつけてくれたため、主催者もびっくりするような顔ぶれになったようです。

全体的に感心したのはイタリアならではのそのセンス。
日本におけるイタリア2007・春』のロゴは、ボッティチェッリが描いたビーナスが日本を表す太陽を抱き、そこに桜の花びらを添える、とても美しいもの。パンフレットなどの印刷物をはじめ、ステージのタイトル看板にも描かれていました。
会場の椅子は黒の革張り(人工皮)、演者の机には緑の布が巻かれ、オシャレで大人の雰囲気。
また休憩時のコーヒーとケーキ、懇親会のイタリア料理も、とてもおいしいものでした。

肝心のイタリアのロボットですが、映像を見る限り今はまだ日本のロボットには及びません。

でも人の心をぐっと摑むセンスはピカイチのイタリアのこと。日本製でもアメリカ製でも中国製でもない、機械+αの美しいロボットを、将来きっと登場させることでしょう。
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2007年03月27日

エオとFree Hugs

世界の若手起業家のコミュニティ、EO※の「University(世界社長大学)」が、今日から4日間、フォーシーズンズホテル椿山荘で開催されています。

会場では、アクトロイドDER2が海外からの起業家を出迎えました。
とても好評でしたよ。

YouTubeが、「Video Awards」の結果を発表しました。
優秀作品はどれもおもしろく、また話題になった作品です。

「Most Creative」部門の最優秀「Here It Goes Again」は、ランニングマシーンを使ったプロモーション風の作品で、発想のおもしろさから世界で1330万人が観たという秀作。

2位の「Where the Hell is Matt」は、南北アメリカ、オーストラリア、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、そして南極の地や海中でさえ、ひたすら同じダンスを繰り広げる楽しい作品。雨の渋谷の交差点シーンもあります。

中でも一番好きなのは「Most Imspilational」部門の最優秀作品「Free Hugs Campaign」。

街中で「Free Hugs」と書かれた用紙を掲げた長髪・ひげ面の男。最初は誰も寄り付きませんが、一人の老婆が近寄って男を抱きしめます。すると少しずつHugする人が増え出し、また「Free Hugs」の用紙を道行く人に掲げてもらうことで、「Hug」の輪が広がっていきます・・・

白黒とカラーの映像も美しいですし、編集、音楽も秀逸です。そしてなによりHugする人々の表情がすばらしく、とても幸せな気持ちになります。何度観ても、イイです!

EOの会場では、EOのスタッフが黒い衣装のニンジャ姿に扮して盛り上っていました。
背中には黒文字で「エオ(EO)」。
きっと「Ask A Ninja」の影響ですね。

※EOは、Entrepreneurs Organization = 起業家機構の略で、年商が$1Million (約1億円)を越える会社を設立した若手起業6,400名の世界的ネットワーク。
1987年に非営利教育組織としてアメリカで創立され、メンバーにはマイケル・デル(デルの創立者)をはじめ、マーク・キュバン(ブロードキャスト・ドットコムの創立者)、テド・レオンシス(AOLの創立者)、潟Oロービスグループの堀義人氏、潟Iプトの鉢嶺登氏、デジタルハリウッド鰍フ藤本真佐氏等が含まれている。
第28回目の今回、フォーシーズンズホテル椿山荘をほぼ貸し切って、はじめて日本で開催された。参加者は約430名。日本の若手起業家も約50人参加した。
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2006年12月15日

ホンダもソニーもなく

今年、個人的にもっとも心躍る商品は何だったかといえば、それはホンダジェットの登場です。

ホンダジェットは、ホンダが19年間かけて技術開発を行い、2010年の量産を目指している小型ビジネスジェット機。

先日行われたJAXAのシンポジウムで講演した本田技研工業の山田清実氏によると、1機365万ドル(約4億3800万円)のホンダジェットは米国において「2日で178機、3年分の受注を5日で達成した」ということです。

講演の中で山田氏は、ホンダジェットの開発が決定した経緯について、
「社内の経営会議で、誰かが『本田宗一郎の夢でありました航空機事業の件ですが』と切り出すと、誰も文句が言えなくなり、すんなり企画が通ってしまった」という、いかにもホンダらしいエピソードを紹介しています。

ちなみにASIMOは「本田宗一郎の夢」ではなく、「夢は実現するものである」という本田宗一郎の意志を受け継ぎ、開発されたロボット。

だからでしょうか、先日設立されたロボットビジネス推進協議会のメンバーにホンダの名前はソニーと共にありませんでした。
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2006年11月28日

中野先生の言葉

6年振りに携帯電話を換えました。

これまで使っていた携帯電話に愛着があったのと、特に不便を感じなかったことが買い替えをしなかった理由ですが、GPS、ラジオ、動画、添付ファイル閲覧、フルブラウザ、おサイフケータイなど、さすがに6年間の進展ぶりはすさまじく、新機種はまったく「べつもの」、魔法猫のようです。

とはいえ、これほどの機能をどれだけ使いこなせるかといえば、あまり自信がありません。

以前、取材させていただいた千葉工大の中野栄二先生の言葉をあらためて思い出します。

「生まれた子供が、いきなり目にするのは母親が操作する超ハイテク機器の携帯電話である。
ハイテク機器に囲まれて育った若者たちは、これからなにをやっていくかを考えたとき、『自分のできることなどまだあるのか、もうなにもないのではないか』と、ある種の絶望感にかられる。
ハイテク機器に取り囲まれて育つと、モノの仕組みを見てやろう、技術を極めてやろうという感覚は起こらないだろうし、育つ環境でもない。
いまの子供たちはある意味で大変な時代に生きている」
<つづく>

参考コラム : 子供を大人に、大人を真摯に (6/21)
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2006年11月22日

MI・RAIの未来

先日、「SYGSA JIMAN大会」に行ってきました。

MI・RAI-RT」は、サーバを介してロボットの動きを楽しんだり、いろいろな情報をダウンロードできるロボット。
1500種類のモーションや音声が登録されているので誰でも簡単にロボットを動かすことができます。

面白いと思ったのは、事前にサーバ上にエントリーすれば、競技参加者は当日会場に居なくてもよいという点。
競技会は、主催者が用意するロボットとPCだけで行うことができます。
つまり整備されたロボットが1台あれば、競技参加者は当日発生するさまざまな動作トラブルの心配をしなくてもよい。
もちろんそれでもハプニングはつきものなので、イベントとしての面白さはあります。

ロボット作りそのものや格闘系が好きな人には物足りないかもしれませんが、コミュニティサイトを通じて自分の仕草を公開したり、他人の新しい仕草をチェックできるので、動作そのものをどんどんグレードアップすることが可能。
機械いじりが苦手な人や家族みんなで楽しみたいという人に、お薦めです。

家庭用エンターテイメントロボットの中で、今もっとも広がりを感じさせるロボットなだけに、ユーザーにどのように受け入れられるのか、注目していきたいと思います。
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2006年11月20日

改良猿類否多機能ロボット

<つづき>
アーサー・C・クラークはその著書「スリランカから世界を眺めて」で、家事労働をこなす代替として、動物の改良を挙げています。

ちょっと長くなりますがその部分を引用すると、
「動物は、もちろんずっと昔からその習性や体機能の延長線の上で、人間に利用されてきた。
牧羊犬や使役用の象、盲導犬など<中略>、その気になれば、われわれは数10年のうちに、チンパンジーを土台として、知能や学習意欲や言語能力が、さらに性格まで、10倍も改善された生き物を作り出すことができるはずである。
こういう改良猿類(パン・サピエンス)が遺伝選択と生命工学の組み合わせで作れるわけだ」

ヒューマノイドの進捗状況を見れば、チンパンジーを改良したほうがはるかに手っ取り早いと思えますが、
現実は、遺伝子操作を行うことの危惧や動物倫理の観点から厳しく規制され、改良猿類の可能性は今のところほとんどありません。

時間もかかり、ハードルがとてつもなく高くても、家事をこなせる多機能ロボットを一歩一歩研究・開発していくしかない。

単機能ではなく、なにより多機能であることこそ、誰もが思い描く「ロボット」であり、もっとも必要とされているものなのですから。
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2006年11月19日

複雑きわまる可動式ロボット

先日、産総研の「オープンハウス2006」に行ってきました。
研究のための研究ではない、実用化を目指すロボットが展示、実演されていました。

アーサー・C・クラークは、1966年に<ヴォーグ>誌の要請を受けて、2001年の世界を予見しています。(「この手の未来予測はあまり乗り気がない」と断りつつ)

パーソナルコンピュータやインターネットの発展(固有名詞ではありませんが)などの当たっている部分と、完全移動家屋の登場や大都市の荒廃など当たっていないケースもあり、予想の的中率は様々ですが、ロボットについても言及しています。

ちょっと長くなりますが引用すると、
「・・・素朴な自動洗濯機から、高度な知能を備えた家政コンピュータまで<中略>大部分は据えつけ方式だろうが、その感知装置や操作機構は広い範囲にわたって配置される。
ちょうど家中にサーモスタットをとりつけた現在のセントラル・ヒーティングのようなものだ。
掃除や庭の手入れをする可動式のものもあろうが、その主の仕事には経済性のほかに情緒面をも加えた非機械的な性能が要求される」

つまり、環境型でありながらコミュニケーションのできるロボットを想定していたようです。

そして、自立型ヒューマノイドについては、「どうしてわざわざ複雑きわまる可動式ロボットなどをこしらえるのか」と、否定的です。
<つづく>

参考 : 「スリランカから世界を眺めて」(アーサー・C・クラーク / 早川書房)

参考コラム : ソクラテス、またの名を「あのいまいましい金属のかたまり」 (5/4)
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2006年11月06日

工学的思考の文系学生

先日、東京大学の公開講座に行きました。
ロボットを研究している先生には面白い方が多いのですが、その中でもとびきり面白い先生が東大にはたくさんいることが、よくわかりました。

大学工学部の志願者はこの10年で半減、したそうですが、
ロボット工学を志望する学生も減っているのでしょうか。

面白い先生は、やはり独自の創造的な研究をしています。
創造的な研究には、お金はなかなか寄ってこないかもしれませんが、優秀な若い人を呼び寄せる、ハズ。

幅広い分野にまたがるロボットの研究は、創造の羽をいくらでも広げることができ、しかも人に役立つ可能性大。

ロボットが今後、社会インフラとのセットで人々に受け入れられていくことを考えると、理数系の学生だけでなく、
工学的思考の文系学生を受け入れる必要もあると思いますが、いかがでしょう。

参考 : 毎日新聞 (10/25)









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2006年07月30日

納税者視線 −納税者は、見ている−

<つづき>
機能的で、美しいロボット「ACM-R5」。
でも広瀬先生が目指しているのは「真に実用的で役立つロボット」。

東工大は、文部科学省が推進する「21世紀COEプログラム」の平成15年度/機械・土木・建築・その他工学部門で補助金を受けており、
その開発状況(中間評価)を広く国民に知ってもらう必要から、
夏休みにロボットに関する様々な催しを実施しています。

展示披露された30余りの特異な「形態」のロボットは、どれも想像力に溢れ、見るものを魅了します。
しかし、そのほとんどが実際の現場で、「役に立って」いないという事実。

国からの補助金を受け、様々な分野から優秀な頭脳を結集し、広瀬先生をはじめ多くの研究者の長年の努力にも関わらず、
未だ「真に実用的で役立つロボット」は、市場に登場していません。

「役立つロボット」の開発は、それほど困難なチャレンジなのだと思います。

でも、21世紀は間違いなくロボットと宇宙の時代。
だからこそ、ロボットの研究開発を応援すると共に、納税者の一人として、
その「役立ち度」をしっかり見届けていきたいと思うのです。
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2006年07月29日

美しいロボット

以前ケニアの国立公園を巡ったとき、野生動物の美しさに心底感動したことがあります。
特に、彼らの走る姿は躍動感に溢れ、いつまでも見ていたいと思いました。

映画監督の黒澤明、小説家の三島由紀夫、建築家の安藤忠雄の各氏に共通するのは、「美しさ」を目指した(している)こと。

それは、
「映画」でしか、「小説」でしか、「建築」でしか、
表現できない美しさの追求。

これまで見た、
ロボットでしか表現できない、ロボットらしい美しさを感じるロボットに、
水陸両用ヘビ型ロボット「ACM-R5」があります。

2005年の愛知万博にも出展していたのでご覧になった方も多いと思いますが、
長年、動物や昆虫の動きをヒントにロボットを研究開発されている東京工業大学の広瀬茂男先生のロボット。

からだをくねらせ、自在に動きまわるその姿は、ロボットならではの躍動感と美しさに溢れています。
<つづく>










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2006年06月15日

殺しの烙印

<つづき>
ホビーを除き、世界で10万台以上売れた家庭用ロボットは、ソニーの「AIBO」シリーズ(約15万体)とiRobot社の「ルンバ」シリーズ(約200万台)だけしかありません。

ネットリサーチが先頃発表した「家電に関するアンケート結果」。

掃除ロボットについての項目がありました。
(どのメーカーのものかは明確になっていませんが、現在国内で販売されている掃除ロボットは「ルンバ」シリーズだけなので、対象機種は「ルンバ」と思われます)

N数が24と極端に少ないとはいえ、その結果は、

満足、やや満足をあわせた顧客満足度は25%しかなく、
不満、やや不満な人は29.2%もおり、今後掃除ロボットがほしい人は9.5%のみ。
(ちなみにダイソン社の商品と思われるサイクロン掃除機の満足度は76.6%にのぼり、今後サイクロン掃除機を欲しい人も25%いる)

「ルンバ」は、主に富裕層をターゲットにプロモーションを行っているだけに、顧客満足度の低さはかなり気になります。
購入者の3割が不満をもつ商品というのは、やはりなんらかの対策が必要でしょう。

欧米や韓国では、掃除ロボットの売り上げが伸びているにもかかわらず、日本でのこの低評価は一体何故なのでしょう。

段差や家具類の多い日本の住宅事情や部屋の角の埃が取れないなどの機能面、割高感のある価格や製品の質感の低さなど、費用対効果で「効用」が感じられないことがその要因かもしれません。

しかし、留守の時や寝ている間に自動的に部屋を掃除して、いつも快適な状態にしてくれる掃除ロボットは、イノベーションを伴う新しいライフスタイルとして、日本でも必ず定着していくだろうと思っています。

まったく新しいコンセプトの商品には、まずはおおらかに接することも必要でしょう。
でも、世界一厳しい日本のユーザーに「役に立たないロボット」という
殺しの烙印だけは押されませんように。
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2006年06月14日

ルンバ格差

掃除ロボットは、ロボット関係者の中でも関心が高く、また実際市場ニーズもあると思われています。

掃除ロボットの代表格は、米iRobot社の「ルンバ」(Roomba)シリーズ。
2002年からの販売累計が全世界で200万台を突破したようです。
その他では、米ユリーカ社の『Robo Vac』、米メタポ社の「Clean Mate」、スウェーデン・エレクトロラックス社の『Trilobite』、独ケルヒャー社の『RoboCleaner』、韓国LG電子社の『ROBOKING』、韓国マイクロロボット社の『Ubot』、韓国ユジンロボティックス社の『iClebo』など、様々なメーカーが発売又は発売を予定しています。

掃除ロボットは、パートナーロボット市場でもっとも早く立ち上がり、広く普及すると予想されており、今後も世界的には堅調な市場拡大が続くと思われます。

ところが日本においては、掃除ロボットの販売実数は、数千台に留まっていると思われ、掃除ロボットの開発を発表している松下電器産業、東芝、三洋電機など大手家電メーカーもいまだ発売にはいたっていません。※
<つづく>

※東芝が輸入販売していた『Trilobite』は、現在販売を中止。
 iRobot社の製品を除いて上記掃除ロボットは正規販売されていない。
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2006年06月08日

シンドラーのリスク U

<つづき>
食のカルフールや化粧品のセフォラは、華々しく日本デビューしましたが、業績不振になると、あっさり日本を捨てました。

エレベータは、ビルやマンションを利用する際の「日常の足」であり、また「便利で、なくてはならない」ものだけに、今回の事故に関して様々な意見があります。

シンドラーエレベータ社の日本におけるエレベータのシェアは、数パーセント。
グローバルな視点で見れば、今回の事故をきっかけに、メンテナンスを国内メーカーにまかせて、日本から撤退することも十分考えられます。

今後、ロボットが本格的に普及すれば、メンテナンスが義務付けられ、ロボットメーカーや保守管理業者だけでなく、防犯や清掃、環境やエネルギーを含め建物全体をロボット化するシステム供給事業者に対しても、部品供給者として製造物責任を負うことが検討※されています。

今回のエレベータ事故の教訓が、ロボットの安全性確保を考える上で、十分に生かされるといいのですが。

※「ロボット政策研究会 報告書」(2006年5月)

参考 : 「効用」のないロボットなんて (5/23)
     市場としての「ロボット」     (5/20)

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2006年04月14日

かつて、QRIOと呼ばれた「ロボット」

先日、ソニー・インテリジェンス・ダイナミクス研究所が主催するシンポジウムに参加しました。

AIBOをはじめ現在世に出ているロボットは、あらかじめプログラムされた計算に基づいて行動するため、どうしてもパターン化され、「飽き」が生じます。

「飽き」させないためには、ロボットが自ら学習し、経験をつむことで状況に対応できるようになることが必要です。

シンポジウムでは、「QRIO」がすべり台をすべり降りたり、ボールを何度も打ち返したりする実演デモを通して、「インテリジェンス・モデル」と呼ぶ計算モデルをわかりやすく紹介していました。

ただし、その「QRIO」、会場では単に「ロボット」と呼ばれていました。

AIBOの販売中止直後ということもあり、パンフレットでの表記や言い回しに気を使っているのはわかるのですが、「QRIO」がなんだかとても寂しげに見えました。
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2006年04月01日

「RI−MAN」へのドロップキック

多くの女性たちが夢見る、「お嬢様だっこ」をしてくれるロボット=「RI−MAN」を、理化学研究所バイオ・ミメティックコントロール研究センターが開発しました。

「介護福祉の現場で活躍するソフトなロボット」の5年後の実用化を目指しているそうです。

介護現場でのロボットのニーズは高く、製品化も期待されていますが、人間を抱き上げる行為は大変デリケートなだけに実用化までにはさまざまな困難があります。
介護ロボット実現のため日々努力している研究者の姿を知っているだけに、安易にケチをつけようなどとは思わないのですが、ことこの「RI−MAN」に関しては、あえて突っ込みをいれさせていただきます。

まずなんで、名前が「リーマン」なのでしょう。
理化学研究所の「RI」からでしょうか。
「リーマン」といえばいまどきは「サラリーマン」を思い浮かべます。

なんであんな顔形なのでしょう。
50年前のロボットならいざ知らず、いまどきあのデザインはありえません。

なんで予告編ビデオがあるのでしょう。
コンパクトな内容で、出来も悪くはありませんが、研究者の趣味なのでしょうか。

「RI−MAN」は、まだ研究開発の段階とはいえ、世間との感覚のズレが気になります。

科学は社会と共にあり、研究費も税金から捻出されていることを、研究者にはいつも感じていてほしいと思います。

「よいものをつくればそれでよし」という感覚は、ことロボットにおいては、It doesn't stop?

<つづく>
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2006年03月17日

タロジロ・ロボット

23年ぶりに「南極物語」が、ハリウッド版としてリメークされました。

先日、「感性ロボティクス・ワークショップ」でロボットにおける「擬似感性」についての講演を聞きました。

講演した富山先生は、ロボットは機械なので感性は持たないが、感性「のようなもの」はある。
例えばロボットが首をかしげたり、荒い言葉使いをした時に、ロボットが機械的にそれらを行っているにもかかわらず、それを見た人間はロボットがあたかも悲しんだり、怒っているように感じる。
それを「擬似感性」と定義していました。

「南極物語」で登場する犬たちも、実際は褒美をもらいたいがためにトレーナーの演技指導に従っているだけですが、観客は、感情豊かに行動する犬たちの、そのけなげな姿に感動し、涙するわけです。

23年後、「南極物語」は、「南極物語 ロボット版」としてリメークされているかもしれませんね。
posted by カーサ at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月15日

女性が輝くロボット

<つづき>
先日、調理ロボットの売れゆきを知るため、日本橋の三越に出かけました。

平日の昼間でしたが、ジュエリーやファッション売り場は女性たちの熱気で、むせ返るようでした。

特別珍しい光景ではありませんが、今後ロボットがたくさん売れるためには、そんなショッピングに目を輝かす女性たちのこころをつかむ必要があります。
それにはどうすればいいのでしょう。

家事や介護ロボットは別にして、
女性が夢見るロボットとは、

「私」にふさわしい美しさで、
「私」の美しさを引き立たせてくれ、
「私」のことをいつも見守ってくれる、

そう、「白馬に乗った王子ロボット」。
もちろん、お嬢様ダッコは必須です。
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2006年03月04日

シャクな気持ち

3月2日、「ニンテンドーDS ライト」発売。

「ニンテンドーDS ライト」の3月の出荷予定数は、45万台。
また「ニンテンドーDS 」の「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」の販売数は、108万本(1月現在)。

「予想をはるかに超える需要で、要望に応えきれない」という任天堂広報のコメントがニュースとなりました。

同じ日、日本ロボット学会主催のシンポジウム
QRIOもASIMOも技術的に克服しなければならない問題が山積みです。

新しいマーケット = 高齢者を取り込んだことにより、活性化するゲーム業界。
まだまだ研究段階のヒューマノイド・ロボット。

QRIOもASIMOも心躍る存在なだけに、なんだかとても癪な思いがした一日でした。
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