2006年02月27日

ロボットが似合うスポーツ

冬季オリンピックで欠かさず観るのが、アイスホッケーの決勝戦。

アイスホッケーの魅力は、なんといってもスピードと弾ける肉弾。
スティックで相手を引っ掛けさえしなければ、体当たりで相手をぶっ倒そうとO.Kな世界です。

アイスホッケーは、実にロボットが似合うスポーツです。
キーパーなんかまんま「ロボット」のイメージだし。

もちろん今でも、車輪型のロボット、例えば日立の「EMIEW」にスティックをつければ、室内ホッケーくらいできるかもしれませんが、EMIEWにはタフさがない。

四角い壁の中で、ロボット同士が激しくぶつかり合い、頭部をふっ飛ばされ、腕の一本千切れようとも、ゴール目指して戦い続けるタフなロボットたち。
そんなロボットの血湧き肉踊る試合を見ることができれば、ロボットのホッケー大会はスポーツイベントとして人気が出るかもしれません。

2050年までに実際のワールドカップチャンピオンチームを破ることを最終目標にする「ロボカップ」。その発想はすばらしいと思いますが、その前にタフガイ・ロボットによる肉弾戦に興奮したいものです。


参考 : ロボットの生態系
   
   


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2006年02月25日

プログレッシヴ・ロボット

僕はアトム「世代」ですが、アトムから直接影響を受けたことはありません。

もっとも影響を受けたのは、キング・クリムゾンの音楽でした。

キング・クリムゾンは、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを代表するグループで、「21世紀のスキソイドマン」や「太陽と戦慄」などのアルバムをはじめ、その登場から現在に至るまで、唯一「進化しつづける」ロック・バンド。

60年代後半から70年代はじめのイギリスでは、ピンク・フロイド、ゴング、ソフトマシーン、イエス、ジェネシス、EL&P、クイーン、ロキシー・ミュージック、キャメルなど多数のグループが、なんでもありのアグレッシブさでさまざまな音楽スタイルを取り入れ、独自のコンセプトアルバムを作り、ロック・ミュージックを劇的に進化させました。

現在のロボットシーンは、このプログレッシヴ・ロック登場前夜に似ているのではないかと思っています。

人口知能を取り入れたロボット工学、情報ネットワークシステム、認知心理学、生物学、法律学、感性工学、コミュニケーション理論、軍事戦略、遠隔医療、サイボーグ医療、デザイン・ファション、文学・映像コンテンツなど、ありとあらゆる分野を貪欲に取り込むアグレッシブさは、まさに「プログレッシヴ・ロック」的です。

ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックは、74年の第3期キング・クリムゾン解散と歩調を合わせるように終焉し、しばらく停滞します。
その原因は音楽があまりにも複雑で難解になってしまい、多くのオーディエンスが離れてしまったためといわれています。

ロックが再び輝きを取り戻すのは、セックス・ピストルズに代表されるパンク・ロックの登場まで待たなければなりませんでした。

パンク・ロックの特徴は、単純明快、現実直視というものでした。

ロボットは、その内部構造がどんなに複雑で、高度なものであっても、使う人に優しい、わかりやすい操作性が求められます。
ロボットに完成型は、ありません。 まさに「プログレッシヴ」です。


参考項目 : ロボサピエンス (12/16)
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2006年02月23日

オシム・モチベーション

<つづき>
海外のゲストを招いたセミナーに参加したときに良く感じることですが、ゲストの熱弁にもかかわらず、その話の意図がこちらにぜんぜん伝わらないことがあります。

それは、熱く早口でまくしたてるゲストの言葉を正直に訳そうとするあまり、通訳者が一本調子の抑揚のない話しぶりになり、そのため意味は伝わるけど、意図が伝わらないことになってしまうのです。

JEFのオシム監督の言葉が心を打つのは、通訳者の貢献も大きいと思います。

「監督が選手のモチベーションを上げようとしているときに、言葉だけを訳しても、結果的にモチベーションがあがらなければ成功とはいえない」

「訳して話すときは監督の強弱通り、そのままやる。チーム全体が監督の意図している方向に行かなければ、訳している意味がない」

通訳としての指導力。
言葉を訳すだけでなく、相手の心に届くよう言葉を選ぶ。

将来、コミュニケーションロボットに求められることは、相手の心に届く言葉をどれだけ話せるか、だと思います。
現在の「ロボット言葉」、抑揚のない平坦な言葉使いでは、学習意欲もあがらないというものです。

「監督がギャグを言う。そしたら、絶対に笑わせてやる。
 監督が諺を言う。絶対「おおっー」と言わせてやる」
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2006年02月18日

何か「ひとつ」役立つロボット

水族館は、娘たちが好きだったのでよく連れて行きました。

行くたびに、水槽の巨大なガラスをきれいに保つのはさぞや大変だろうと思っていましたが、今でも人間が水槽内に入って、ガラスを手で拭いているということをTV番組で知りました。

水中清掃ロボットがあればと思いますが、まだそんなロボットはないようです。(ドルフィン・プール清掃ロボットという、なんだかなぁという機械はあるようですが・・・)

ちなみに、

・全国の水族館  約100

・全国のプール 約2,100

・全国のスーパー銭湯・スパなどの浴場  約1,300

それら水槽施設の清掃は、現在人力で行っており、費用対効果さえ良ければ、水中清掃ロボットの需要は相当数あると思われます。

当然研究もされているようで、昨年大阪の企業と大学が共同で、海底掃除ロボット「ロボフィッシャー」を開発。走行実験が行われました。

人が居ないときに、何か「ひとつ」役立つロボット。 その登場が待たれます。


参考 : 2006年ロボット・トレンド予想 の項
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2006年01月07日

ロボットの数え方

ひとつ問題です。
ロボットを注文する際のロボットの数え方は、 1個2個・・・、1体2体・・・、それとも1台2台・・・

昨年NHK教育で放送された「知るを楽しむ」という番組の「知って納得/数え方レッスン」(飯田朝子氏)で、AIBOの数え方の変遷を紹介していました。

飯田氏によると、AIBOが登場した1999年6月24日付けの朝日新聞には、AIBOを「1台2台」と表記していたそうです。機械の一種とみたようですね。
その後、ソニーのプレスリリースでの「3000を完売」を受けて、「3000を完売」という記事になり、一般家庭にAIBOが浸透しはじめると、「1頭2頭」(1999年8月25日付)。やがて、ペットと同じように「1匹2匹」と表記(1999年9月28日付)されるようになり、以後「○匹」と数えるようになったということです。AIBOを機械からペットとして捉えることでその数え方にも大きく影響したと飯田氏は述べています。
ちなみに当時の電気量販店でのAIBOの数え方は「1点2点」。単に「商品」として扱っていたようです。

現在、ASIMOの数え方は「1体2体」だと思いますが、今後、人間の能力にきわめて近いヒューマノイドロボットが登場したときには、「1人2人」と呼ぶことになるかもしれませんね。

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2006年01月05日

身体のロボット化

ロボットと一口に言っても軍事から宇宙、医療、レスキュー、生活分野まで幅広く、今後はあらゆる生活空間がロボット化に向かっているわけですが、身体のロボット化=サイボーグ化も例外ではなく、しかもそれはかなりのスピードで進んでいることをNHKBSで再放送された「立花隆が探る サイボーグ医療の時代」で知りました。

あれほど博識の立花氏でさえ、この番組をきっかけに「サイ」という総合科学メディアサイトを作ってしまうほど、立花氏自身も非常に興奮している様子が画面からも伝わります。
脳とコンピュータが直結することで、センサーである神経を自由に動かし、失った手足や視覚聴覚などをよみがえらせるサイボーグ医療は、これまでの医療を根底から覆しそうです。

ロボットと暮らす生活はもちろん、自身の身体のロボット化も、案外あっという間に訪れるかもしれませんね。

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2006年01月04日

上方の男 江戸の女

年末年始、今年もテレビ特番の多くがお笑いバラエティでした。
テレビで活躍している芸人の出身地で一番多いのはやはり関西でしょうか。海外旅行に行ったときに、たまたま出会った日本人が関西出身者だとその人数以上に多くの日本人に会ったという印象になるのと同じで、実際は押しの強い関西弁がそう印象づけているだけかもしれません。

今年は、「いつでも、どこでも」のユビキタス元年になるといわれています。携帯やさまざまなウエラブル製品を使った便利なサービスもはじまることでしょう。
それはまたユビキタス機器を身につけている限り、情報にさらされ、監視されることでもあります。
会員登録したサイトから週に何度もメールが送られて来るだけでもうんざりするのに、街中や店の前を通るたびに様々なセールス情報や位置確認信号にさらされると思うと、便利さよりもうっとうしさを感じるかもしれません。

ホームロボットには、一方的な情報伝達ではなく、「必要なときにだけやってくる」、「必要なときだけ役立つ」、「必要なときだけ話相手になる」、そういう「気遣い」が求められるのではないかと思います。
それは時代小説に出てくる江戸の女のような、普段は多くを語らないけれど、さりげない立ち振る舞いや言動にによって相手を気遣う存在。
心身ともにくつろぎを求める自宅であればなおのこと、ロボットはそうあってほしいと思うのです。
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2005年12月31日

猫の手よりずっと

毎年早く始めなければと思いながらも年末になると急にやり始める大掃除。
特に念入りに行うのが、シンクや換気扇のある台所。洗剤を付けた布やブラシを使って隙間にたまった埃や油で汚れた箇所を掃除します。ロボットがそんな細かな作業までしてくれるとしたら、すぐに欲しいと思いますね。

ロボット普及の難しいところは、人間を超えた能力を要求されるところにあります。
例えば車や飛行機も人間の能力を超えた製品ですが、それらは他に取って代わるものがないため、便利で値段も手ごろなら買ったり、利用したりします。
ところがロボットの場合は、ロボットにとって代わるものが「人間」であるため、ロボットに対する人々の期待値が非常に高く、「人間並み」では購入の必要性をあまり感じません。
人間の能力を超える「何かがある」ことがロボット普及の鍵なのです。

今後、汚れにくいトイレとかセルフメンテナンスするキッチンができたとしても、細かな汚れの掃除はやはり必要でしよう。台所で油汚れを取るのに奮闘している間に、窓拭きや部屋の片付けをしてくれるロボットが居てくれたらどんなにいいかと、猫の手も借りたい年末大晦日、思うのでありました。
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2005年12月20日

歴史の事実 未来の数字

凶悪犯罪、医療費高騰、税金の負担増など身の回りにある多くの心配事にかられ、またさまざまな情報にあおられて、先の見えない将来が不安という方も多いと思います。

ここでは未来に希望が持てる数字をあげてみようと思います。
まずは、歴史の事実から。

ガソリン自動車の発明は、1886年。トヨタのハイブリッド車プリウスの発売は、1997年。この期間は、111年。
ライト兄弟がはじめて飛行に成功したのは、1903年。アポロ11号が月面に着陸したのは、1969年。この期間は、66年。
猿から人間に進化するのに、つまり大脳が2倍になるのに、数百万年。
チップに搭載するトランジスタ数が2倍になるのに、約2年。
コンピュータの記憶容量が2倍になるのに、約13ヶ月。
ホンダのASIMOがゆっくり歩いて登場したのは、2000年。その5年後、円を描いて走ることができるまでになりました。
ロボット関連技術の累計出願件数(1990〜1999年)、日本15,038件、欧州3,217件、米国2,471件。ロボット特許の日本の出願割合は、65%にもなります。

次は、未来の数字をあげます。
ある調査会社によるパートナーロボットの市場規模予測では、2004年は約70億円、2010年には550億円。
カーツワイルの予測によれば、コンピュータの記憶容量は、2020年までに人間一人分の頭脳の「潜在的な容量」に追いつき、2050年までに全人類の頭脳を合わせたものに匹敵するようになると言っています。
また未来学者イアン・ピアソンによると、ヒューマノイドロボットは、2008年までに工場で使われ、家庭の掃除や整理整頓もできるようになる。また、2017年にはロボットが自分で自分を修理するようになり、2020年には国によってはロボットの数が人間と同じになる。そして2030年には身体的にも精神的にもロボットは人間にまさると言っています。
ちなみにASIMOの製作者も2010年代中頃までに、ヒューマノイドロボットが家庭内で簡単な家事を行うことができるようになるだろうと言っています。
1997年に始まったロボットのサッカー大会「RoboCup」も2050年に人間のワールドカップ優勝チームに勝利することを目標にしています。

将来の予測は難しいですが、過去のことはわかります。
15年前の1990年当時、今では当たり前のインターネットやメールもまた携帯電話さえも、ほんのごく一部の人のものでした。
2020年といえば、今から15年後。きっとロボットが身近な存在になっていることでしょう。
15年先が楽しみです。

(参考文献「ロボットウィズアス」小野成司著)






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2005年12月16日

ロボサピエンス

ロボットに興味を持ち始め、ロボット関連の書物を読みはじめた頃に出会ったのが、「ロボサピエンス(Robosapiens)」という写真集でした。

フォトジャーナリスト、ピーター・メンゼルと元テレビの報道番組プロデューサー、フェイス・ダルシオという夫妻の共著。
アーサー・C・クラークが「これほど想像力をかき立てられ、同時に心をおののかされた本はない」と賛辞を贈るすばらしい写真集です。
ウィットに富んだ研究者へのインタビュー解説も、秀逸です。

新宿の夜景をバックに撮ったレプリカントさながらの表紙写真から始まり、ホンダのP3(ASIMOの前世代)やソニーのAIBOなどのなじみあるロボットから、砂漠の大地を規則的な足跡を残して進む昆虫型ロボットや貯水池の水面下を動くカニ型ロボットなど、カンブリア紀の生物大爆発を彷彿させる多種多様なロボットが登場します。
21世紀へと胎動し始めた新たな種族「ロボサピエンス」のまさに全貌の記録です。

この写真集が出版されてからまもなく5年。その後、世界や日本でロボット研究がどれほど進み、今後何を目指していくのか、是非続編が見たいと思います。

ちなみに「ロボサピエンス」とは、「21世紀に出現したヒトをはるかに超えた知能を有する人間とロボットのハイブリッド。地球に生存する最優性種のこと(マイクロソフト・ユニバーサル辞典 2099)」、だそうです。
ヒトをはるかに超えた知能を有する人間とロボットのハイブリッドというのも、ちょっと怖い気がしますが、ASIMOの進化を見るにつけ、そんな日もそう遠くはないだろうと思えてきます。
posted by カーサ at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ロボット | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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