2011年12月28日

今年のロボット大印象2011

今年は東日本大震災・福島第一原発事故を避けては語れない1年となりました。

震災・原発事故があって明らかになったことは、サービスロボットがまったくと言っていいほど役にたたなかったということ。

役に立たなかった理由は、挙げればいくつかあるものの、それらはすべてロボット開発者の言い訳にしか聞こえなかった。
特に原発事故対応では、一部の研究者と大学だけがメディアの脚光を浴びたが、研究者やその所属大学だけが目立っているうちは、ロボットはいつまでたっても役立つものにはならないだろう。

原子力災害に対応できる極限作業ロボットプロジェクトや約60億円を費やした愛知万博でのロボット開発プロジェクトを始め、国などはこの約30年で300億円を優に超える税金をロボット関連プロジェクトに使ってきた。

震災・原発事故は、日本のサービスロボット30年の開発成果を国内外にアッピールする絶好の機会だったにもかかわらず、多くの人々に深い失望だけを残す結果となってしまった。

ロボット開発者は、役に立たなかった言い訳を述べるのではなく、何が足りなかったのか、何故役にたたなかったのかを素直に反省し、この教訓を将来につなげてほしいと思う。

国のロボット開発プロジェクトは現在行われている「生活支援ロボット実用化プロジェクト」(2009〜2013年度)で、一応の終息が図られようとしていたが、皮肉にも震災・原発事故が起きたことで、「災害対応無人化システム研究開発プロジェクト」(NEDO)を始め、被災地でのロボット開発事業がスタートすることになった。

ロボットはタスクやミッションが明確であればあるほど活躍できる可能性が高い。
今後40年をかけて行われる福島第一原発の廃炉に向かっての作業や放射能汚染の処理、がれきの撤去等を通じて、日本のサービスロボットが本当に役立つロボットとして飛躍できるきっかけになるかもしれないが、そのためにはロボット開発者の意識の変革が問われることになるだろう。

それはニーズが高いと思われている介護分野のロボットについてもいえる。
神奈川県の介護ロボットモデル事業を通じてわかってきたことは、完成度の高い製品でも、開発側と介護現場とでは、ロボットの導入、運用面で意識のかい離が甚だしいということ。
今後はロボットを導入、運用するための現場教育をいかに開発、普及させていくか。そこが問われていくことだろう。


◎ロボカーサ・ドットコムで取り上げた商品

ロボティック・カーサ
・Smarbo(東芝ホームアライアンス)
ロボティック・カー
・該当なし
ロボティック・システム
・サービスロボットビジネスの市場動向
ロボティック・ミッション
・該当なし

◎イベントレポート

「ロボット戦争」はどこに向かうのか?(2011.1.22)
震災・原発でのロボット活動報告会(2011.4.24)
震災復興にむけて ロボット技術のいま(2011.5.2)
2011国際ロボット展(2011.11.8)


2011年上半期ロボット・トピックス(2011.7.11)
2011年下半期ロボット・トピックス(2011.12.21)
今年のロボット大印象2010(2010.12.22)
ちょっとだけ気になる商品(25) (2011.11.24)
ネズミ一匹とならんことを (2011.4.13)
3月11日以前と以後も、ロボット関係者の心のありかたは同じなのか (2011.4.14)


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2011年12月21日

2011年下半期ロボット・トピックス

今年下半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

●ロボティックなカーサ(住まい)とモビリティ(クルマ)

ロボット技術やロボットを介して、家電や空調をコントロールする家が増えてきている?
また、東京モーターショーではロボティックなモビリティが脚光を浴びる。

・人と家を橋渡しするコミュニケーションロボットを搭載したスマートハウスを販売(三洋ホームズ)
・音声で操作できるエアコン「大清快VOiCE NDRシリーズ」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・次世代スマートハウスでPaPeRoを活用(LIXIL)
・家と車の電力融通システムを開発(トヨタホーム)
・「つながるバイク」で協業(トヨタ自動車とヤマハ発動機)
・RoboCar MEV-Cの販売を開始(ZMP)

●好評につき

掃除ロボットの売れ行きが好調だ。妻の誕生日や母の日に、また結婚や敬老のお祝いに掃除ロボットを購入する人が増えている。一人暮らしの男性が買うことも多い。

・自動掃除ロボット「Smarbo」を発売(東芝ホームアプライアンス)
・「ルンバ」の新製品「700シリーズ」を発売(セールス・オンデマンド)

Smarbo ← ロボティック・カーサの項参照

●まずは介護から

11月に開催された「国際ロボット展」でも、自律支援や介護する人向けのロボットの展示が目立った。また、昨年度から行われている神奈川県に続き、国も医療・福祉機器の支援事業をスタートさせた。

・介護医療分野ロボット普及推進事業(神奈川県)
・福祉用具・介護ロボット実用化支援事業(厚生労働省)
・福島県における医療福祉機器・創薬産業拠点整備事業(経済産業省)
・介護支援ロボットRIBA-IIを開発(理研と東海ゴム工業)
・医療・介護支援のための「パートナーロボット」を開発(トヨタ自動車)

2011国際ロボット展 

見ている分には面白いからの脱却 (2011.11.14)
ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.9.16 )

●災害にて

被災地の復興や福島第一原発で作業を目的とした事業やプロジェクトがスタートした。
また、今年のグッドデザイン大賞に会員の走行データを活用して被災地の最適なルート案内サービスを提供したホンダの「インターナビ(通行実績情報マップ)」が選ばれた。

・災害対応無人化システム研究開発プロジェクト(NEDO)
・被災地等復興支援事業<ものづくり基盤技術活用事業ほか>(三次補正予算 / 全国中小企業団体中央会)
・自律行動制御技術を新たに搭載した「新型ASIMO」とASIMOで培った技術を応用した「作業アームロボット」を公開(ホンダ)
・東日本大震災でのインターナビ「通行実績情報マップ」で2011年度グッドデザイン大賞を受賞(ホンダ)
・インターナビで被災地の浸水情報を提供(ホンダ)

インターナビ ← ロボティック・カーの項参照

●本気で

サービスロボットの本格普及に向けて、各地で実証実験が進められている。これ以上開発しただけで終わらないためにも。

・セグウェイによる通勤実験を開始(つくば市など)
実証実験支援事業の採択先が決定(神奈川県など) 

2011年上半期ロボット・トピックス (2011.7.11)

ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.7
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.8
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.9
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.10
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.11
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.12
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2011年07月11日

2011年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

◎ひとつも、ない

2005年11月にロボカーサ・ドットコムをスタートして以来はじめて、紹介するに値する「NEWな商品」が、なかった。

3月の大震災の影響もあり、発売を延期した製品もあるのかもしれないが、要因として考えられることは、

@安全規格発効前

大手企業に言えることだが、
NEDOの生活支援ロボット実用化プロジェクト(2009-2013年)が進行中であること、また、来夏にも発効が予定されるサービスロボットの安全性に関する安全規格(ISO 13482)が協議中であること。ロボットの安全に関する大きなトピックを前にして、ロボットの発表や商品化を控えた。

Aイベント前

9月の国際福祉機器展や11月の国際ロボット展等に出展するため、その前後での発表、発売を考えている

それにしても、である。

◎消える

総合科学技術会議が6月に発表した「平成24年度科学技術重要施策アクションプラン」。

大震災からの復興・再生を優先施策としているのは良いとして、2つの柱、「ライフイノベーション」と「グリーンイノベーション」の中に、「ロボット」という文字が見当たらない。

「高齢者・障がい者の機能代償・自立支援技術開発」と「レギュラトリーサイエンスに基づく医薬品・医療機器等の新たな予見可能性の高い評価方法の開発」が、「ロボット」に関わる項目だと思うが、

それにしても、である。

◎使えなかった

大震災や原発事故で、日本のロボットは、使えなかった。
一部の大学の広報宣伝ばかりが、目立っただけだった。

そんな中、今後に期待できる出来事もあった。

自動車各社が協力して、ITS技術を活用した被災地での通行実績情報を提供(ITS Japan)、パロを持って被災地を回り、その後、パロ50体を被災地施設に2年間無償貸与(大和ハウス工業)、震災による海底変化や漁業復興の課題を探るため、水中ロボット使った海洋調査(東京大学生産技術研究所 海中工学国際研究センター)など。

◎はじまり

次世代テレマティクスの戦略的提携(トヨタ自動車、マイクロソフト)や、モビリティロボットの公道実験(つくば市など)が開始された。
また宇宙では、ロボノート2が宇宙ステーションに運ばれ(NASA)、HTV2号を搭載した「H2B」2号機の打ち上げ(JAXA)が成功した。
そして、
NPO法人ロボティック普及促進センターが、活動を開始。


ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.1 (2011.2.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.2 (2011.3.4)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.3 (2011.4.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.4 (2011.4.29)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.5 (2011.5.31)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2011.6 (2011.7.2)
今年のロボット大印象2010 (2010.12.22)
NPO法人ロボティック普及促進センターが目指すこと@ (2011.6.28)
NPO法人ロボティック普及促進センターが目指すことA (2011.6.30)
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2010年12月22日

今年のロボット大印象2010

今年のロボット関連の動きをまとめてみました。

◎はやぶさが、往く

7年振りに地球へ帰還した小惑星探査機「はやぶさ」(「はやぶさ」の項参照)。
月以外の天体から物質を持ち帰り、「500点満点」の成果を上げる。奇跡の物語として社会現象に。
世界初の宇宙ヨット「イカロス」も予定していたミッションすべてに成功。
国民の宇宙への関心が高まる中、日本初の惑星探査に挑んだ「あかつき」は金星への軌道投入に失敗。6年後に再チャレンジを目指すことに。予算増額を目論むJAXAの思惑通りにはいかず。

◎自律と電動とスマートフォン

Googleやフォルクスワーゲングループが自律走行車(ロボットカー)の技術開発を進める中、富士重工が、ぶつからないクルマ(「新型EyeSight」の項参照)を販売。
ヤマハ発動機と本田技研工業が電動二輪車を発売。一方、輸入電動二輪車が家電量販店やホームセンターで発売される。また、電動アシスト自転車の販売台数がガソリン二輪車を抜いた。
トヨタ自動車は、トヨタ車以外のユーザーも利用できるプローブ情報のオープン化、スマートフォン向けテレマティクス「スマートG-BOOK」(「G-BOOK mX」の項参照)のサービスを開始。

◎ロボットコンテンツ

ロボット実証実験シアター「ロボティック・ドラマ 第一幕 Sex Bargain Robot」(ロボットメディア)(「ロボティック・ドラマ」の項参照)や、ロボット演劇「働く私」(大阪大学など)が上演された。
また、「HRP-4C未夢」(産総研)がダンスパフォーマンスを披露。

◎さきがけモデルとなるか

神奈川県はロボットを介護施設に無償貸与し、ロボット普及に向けての評価を行うモデル事業をスタート。介護現場でのロボット導入に対する課題と解決策を検討し、2010年度中にその成果を公表する。

・今年のキーワード

スマートハウス、スマートグリッド、電動二輪車、生体情報センサーシステム ・・・
そして、はやぶさ はやぶさ はやぶさ


◎ロボカーサ・ドットコムで取り上げた商品。

ロボティック・カーサ

旅ナビ (パナソニック)
スリープスキャン (タニタ)
エアリーガード  (アイシン精機、トヨタ自動車、トヨタホーム)
シモンズレスティーノ  (シモンズ、パナソニック電工)

ロボティック・カー

新型EyeSight  (富士重工)

ロボティックシステム

インテリジェント非常通報システム  (セコム)
セキュリティーシステム連動・エレベーター行先予報システム  (三菱電機)
VOCALOID−flex  (ヤマハ)

◎ロボカーサ・ドットコムで取り上げるほどではないけど、ちょっとだけ気になった商品。

ちょっとだけ気になる商品(21) (2010.2.2)
ちょっとだけ気になる商品(22) (2010.2.9)
ちょっとだけ気になる商品(23) (2010.5.6)
ちょっとだけ気になる商品(24) (2010.12.3)

<参考>
2010年上半期ロボット・トピックス (2010.7.7)
2010年下半期ロボット・トピックス (2010.12.20)
今年のロボット大印象2009 (2009.12.19)
できるのに、できないジレンマ (2010.5.20)
障害者の次世代自立支援機器とそのニーズに応えるために (2010.6.24)
はやぶさの帰還の重み (2010.6.14)
ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.9.16)
テクノロジーを用いて大きな問題を解決する (2010.10.15)
インターネット・カスタマイズド・バイク (2010.12.8)
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2010年12月18日

2010年下半期ロボット・トピックス

今年下半期のロボット関連トピックスを挙げてみました。

◎生活者ファースト

神奈川県は公募により選ばれた介護7施設に対し、「HAL福祉用」、「眠りSCAN」、「パロ」などを無償貸与し、貸与先にロボット導入前、導入後に関する評価シートを記入してもらい、介護現場でのロボット普及に向けてのモデル事業をスタート。ロボット導入に対する課題と解決策について検討する。
また、国は高齢者・障害者の生活支援技術開発を重点8分野のひとつに選定にした。

◎病院丸ごと

パナソニックは「錠剤鑑査支援ロボット」を開発。昨年の「注射薬払出ロボット」等と合わせ、薬剤業務をロボットに置き換えるソリューション提案(病院丸ごとロボット化)が評価され、第4回 ロボット大賞「サービスロボット部門」を受賞。

◎人間型ロボット

「ASIMO」(ホンダ)が2000年10月に二足歩行に成功してから、今年で10年。
「HRP-4C未夢」(産総研)は、人型ロボットの全身動作を簡単に作成できるソフト「Choreonoid(コレオノイド)」を用いて、歌を唄い、ダンスのパフォーマンスを披露。
米Willow Garage社はパーソナルロボット「PR2」の一般販売を開始した。

◎ロボティック ミッション

JAXAは惑星探査機「あかつき」の金星への軌道投入には失敗したが、宇宙ヨット「イカロス」を太陽光圧だけで加速し、姿勢を制御すること、薄い太陽電池での発電など予定していたミッションすべてに成功。
国は2020年に車両型ロボットによる月探査の実施を発表した。
ニューメキシコ宇宙空港公団は宇宙滑走路の供用を開始。来年、ヴァージンギャラクティックによる宇宙旅行ツアーの発着に利用される。

◎ロボティック・カー&パーソナルモビリティ

日産自動車は高感度レーダーセンサー使った衝突回避技術及びクルマの周囲の移動物を検知する技術を開発。
フォルクスワーゲングループと米スタンフォード大学の共同開発チームは、アウディをベースとした無人走行車(ロボットカー)で米国コロラド州のパイクスピークの登頂に成功。
Googleもロボットカーの技術開発を進めており、公道を使用してすでに14万マイル(約22万5千キロ)以上の試験走行を行っていると発表した。
ヤマハ発動機は3年振りに電動二輪車を発売。ホンダもビジネス用途向け電動二輪車のリース販売を2011年4月から開始する。 
サンワハイテックはパーソナルモビリティ「RODEM」を病院や介護施設内移動用ビークル「STAVi」として来年発売すると発表した。

◎カーナビのオープン化

トヨタ自動車は、トヨタ車以外のユーザーも利用できるスマートフォン向けテレマティクス「スマートG-BOOK」(「G-BOOK mX」の項参照)のサービスを開始。

◎その他

顔認識センサー搭載の新型自販機をJR品川駅設置(JR東日本ウォータービジネス)、
小型の遠隔操作型アンドロイド「Telenoid R1」を開発(ATRと大阪大学)。


2010年上半期ロボット・トピックス (2010.7.7)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.7 (2010.7.31)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.8 (2010.9.1)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.9 (2010.10.1)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.10 (2010.10.31)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.11 (2010.11.30)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.12 (2010.12.29)
GO! イカロス!! (2010.5.17)
ロボット導入の呼び水となり、さきがけとなるか (2010.9.16)
ASIMOから10年、未夢からの10年 (2010.10.18)
ロボットとは、ウォンツを満たす機械システム (2010.11.22)
インターネット・カスタマイズド・バイク (2010.12.8)
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2010年07月07日

2010年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

◎はやぶさ &more

小惑星探査機「はやぶさ」(「はやぶさ」の項参照)が7年振りに地球へ帰還し、バトンタッチするかのように、金星探査機「あかつき」と世界初の宇宙ヨット「IKAROS(イカロス)」などが打ち上げられた(三菱重工とJAXA)。


◎生体情報センサーシステム

寝ている間に、眠りの質を測定 ( 「スリープスキャン」の項参照)したり、
生体情報を計測(積水ハウスなど)したり、障害者の支援住宅 (産総研など)の開発など、各種センサーを使ったシステムが実用化された。

◎ロボティック・カー関連

本格的な「ぶつからないクルマ」 ( 「新型EyeSight」の項参照)が実用化された。


◎スマートに、省エネに

「スマートハウス」の共通ソフト開発と実証実験 (大和ハウス)や、人に優しく快適に作業できるオフィスライティングシステム(岡村製作所)、ビルの空調・照明設備を連携制御できるシステム(三菱電機)など、住宅・オフィス空間をトータルに制御するシステムの実用化が進む。

◎いわゆるロボット関連

共創支援技術を組み込んだロボットシナリオの共創ウェブサイトを公開 (NEC)、小型ヒューマノイド・ロボット「PALRO」の教育機関モデルを販売 (富士ソフト)、赤ちゃんロボットと集団コミュニケーションロボットを開発 (JST)、遠隔操作型アンドロイド「ジェミノイドF」発表 (ATR)、走行性能と音声認識を強化したEMIEW2を公開 (日立製作所)

◎その他

ロボット実証実験シアター「ロボティック・ドラマ 第一幕 Sex Bargain Robot」の上演(ロボットメディア)、表現豊かにしゃべる機能を付加した歌声合成ソフト(「VICALOID-flex」の項参照)の発売 (ヤマハ)


2009年下半期ロボット・トピックス (2009.12.15)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.6 (2010.7.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.5 (2010.6.30)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.4 (2010.5.4)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.3 (2010.4.1)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.2 (2010.3.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2010.1 (2010.1.30)
はやぶさの帰還の重み (2010.6.14)
できるのに、できないジレンマ (2010.5.20)
GO! イカロス!! (2010.5.17)
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2009年12月19日

今年のロボット大印象2009

今年のロボット関連の動きをまとめてみました。

・清掃分野だけなのか

今年も実証実験やプロジェクト関連(介護・生活支援など)の動きはあっても、実用化され、販売まで至ったロボットは本当に少ない。
その理由はロボットの機能、価格の問題などいろいろあるだろうが、大手企業が安全性確保を盾に非常に保守的、及び腰、自己保身になっていることが大きな要因である気がする。

そんな中、一人(一台)気を吐いたのが、iRobot社のルンバ(参照 ロボティック・カーサの項)。
4万円台の機種の投入やユーザーサポート体制の向上、そしてなにより総販売代理店(セールス・オンデマンド)の営業努力の結果、売上を急激に伸ばし、日本での販売台数が累計10万台を突破。

来年は韓国メーカーも日本で同種の掃除機を3万円台で販売する計画もあり、掃除ロボットは掃除機購入の選択肢のひとつになりつつある。

また、業務用ではフィグラが「エフロボ・クリーン」(参照 ロボティック・システムの項)を発売。
エフロボシリーズは、自律走行ユニットと作業ユニットから構成され、作業ユニットを入れ替えることで様々な用途に活用できる多目的ロボット。
その清掃タイプである「CLEAN」は、スキャナーで取り込んだビルの平面図に基づき、指定した作業領域(最大で約1,000u/h)を自動清掃する。
その他、富士重工が廊下などの共有部以外のオフィスエリアを清掃するロボットシステムを発表した。

・やはり、ミツビシ頼みなのか

三菱重工は、9月、新型のH-UBロケットの打ち上げと宇宙ステーション補給機「HTV」の宇宙ステーションへのドッキングに成功。また、11月にはHUAロケット16号機(情報収集衛星)の打ち上げにも成功。
「HTV」の成功を受け、三菱電機は「HTV」搭載の近傍接近システムをアメリカ企業から受注した。
また、三菱航空機はリージョナルジェット「MRJ」を米国の地域航空会社から100機受注した。

一方、中型ロケットとして開発が進められていた「GXロケット」(ギャラクシー・エクスプレス)は、今後もエンジンの開発に膨大な経費がかかることから、開発の中止が正式に決まった。

そんな中、小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジンを開発したNECは米国企業と人工衛星向けイオンエンジンの開発・販売について協業していくことを発表。
はやぶさ」(参照 ロボティック・ミッションの項)は、さまざまなトラブルに見舞われながら、来年6月地球に帰還する予定だ。

・大黒柱の動向

サービスロボットの市場立ち上げの牽引役が期待されているトヨタ自動車とパナソニック。
両社共、ロボットの開発とその活用方法についてロードマップを発表しているが、トヨタ自動車は世界的な自動車販売の不振が影響してか、ロボットの安全性に関する基準作りの進展を待ってのことか、表だった新しい動き(プロトタイプの発表など)はなかった。
一方、パナソニックは中規模病院向け省スペース型「注射薬払出ロボットシステム」の販売と自立生活を支援するベッド型ロボット「ロボティックベッド」を発表。2015年に1,000億円のロボット事業を目指すとしている。

・いよいよ、コンテンツへ

福祉介護分野も生活分野も「モノづくり」だけでは中々人々のニーズにこたえられない中、利用の中身(コンテンツ)を重視したロボットが開発された。
ヒューマノイドロボット「HRP-4C」とリハビリ体操補助ロボット「たいぞう」だ(共に産業技術総合研究所)。

「HRP-4C」は、ファションショーのMCやブライダルショーでの花嫁衣装のモデル、また、初音ミクに扮しての歌の披露など、エンターテインメント分野での活用を模索。
「たいぞう」は、体操指導士と体操参加者の間に入ることで、高齢者の体操参加意欲を向上させて、体操指導士が効果的に指導を行えるように支援する。音声も動きも優しくかわいらしい。

また、ココロは「アクトロイドDER3」のレンタルを開始し、来年、妖精をイメージした案内ロボット「I-FAIRY」を発売すると発表した。

・今年のキーワード

省エネ、エコ運転、緊急地震速報、デジタルサイネージ、車車間通信 ・・・
ウチもソトもみんな「見える化」。


2009年上半期ロボット・トピックス (2009.7.5)
2009年下半期ロボット・トピックス (2009.12.15)
今年のロボット大印象2008 (2008.12.18)
今年のロボット大印象 (2007.12.20)
ロボット実用化の大黒柱につき、 (2008.12.22)
2010年のロボット (2007.10.17)
みつびし印のない大型科学技術プロジェクトは、ない (2007.10.12)
クイックル先進国と、ルンバ (2008.4.28)
彼女は、アンドロイドです。 (2008.7.3)
ちょっとだけ気になる商品(20) (2009.12.12)
ちょっとだけ気になる商品(19) (2009.11. 5)
ちょっとだけ気になる商品(18) (2009.6.24)
ちょっとだけ気になる商品(17) (2009.4.25)
ちょっとだけ気になる商品(16) (2009.3.31)
ちょっとだけ気になる商品(15) (2009.3.24)
ちょっとだけ気になる商品(14) (2009.3.20)
ちょっとだけ気になる商品(13) (2009.2.22)
ちょっとだけ気になる商品(12) (2009.2.17)
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2009年12月15日

2009年下半期ロボット・トピックス

今年下半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

●低調

「世界最大級」を謳う「国際ロボット展」でさえ、新規サービスロボットの出品はほとんどなく、また、経済産業省と日本機械工業連合会主催の「今年のロボット大賞」の募集も来春に延期。

そんな中、下半期注目したロボット(システム)は、
パーソナルモビリティのコンセプトモデル「RODEM」(ベーダ国際ロボット開発センター)/人の両足の間に収まるコンパクトなパーソナルモビリティ技術(ホンダ)/中規模病院向け省スペース型「注射薬払出ロボットシステム」(パナソニック四国)/自立生活を支援するベッド型ロボット「ロボティックベッド」(パナソニック)/走行プログラム自動生成システムとオフィスエリア清掃ロボットシステム(富士重工)/介護予防リハビリ体操補助ロボット「たいぞう」(産総研)

●好調

宇宙ステーション補給機「HTV」が宇宙ステーションへのドッキングに成功。成功を受け「HTV」搭載の近傍接近システム(三菱電機)がアメリカ企業から早々に受注。
11月にはHUAロケット16号機(三菱重工)である情報収集衛星の打ち上げも成功。
また、リージョナルジェット「MRJ」(三菱航空機)を米国の地域航空会社から100機受注。

●省エネ・エコ運転支援・緊急地震速報

人流管理システムを活用した省エネ実証実験(オリックス)/生活実態に自動応答する省エネシステム(産総研など)/小型・低消費電力の次世代ロボット向け画像処理モジュールの販売 (富士通研究所など)/安全運転支援とエコ運転支援を両立したカーナビゲーションシステム(日産自動車)/緊急地震速報、通報・避難支援ソリューション「震ナビゲーション」(日立ソフト)/超高層ビルに適応した地震時エレベーター自動診断&復旧システム(三菱電機ビルテクノサービスなど)/PC消費電力を自動的にコントロールする省エネオフィスサービス「エネパル PC」の販売(NECなど)

●その他

アジア初の宇宙エレベーター技術競技会を開催 (宇宙エレベーター協会)


2009年上半期ロボット・トピックス (2009.7.5)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.7 (2009.7.31)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.8 (2009.9.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.9 (2009.10.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.10 (2009.11.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.11 (2009.12.1)
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2009年07月05日

2009年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

家も、車も、街も、みんなまとめて「見える化」。

○省エネと、住宅、家電も見える化

「車と住まいの融合」等を目指した賃貸住宅(トヨタホーム)、生活エネルギーを「見える化」するシステム (旭化成ホームズ)、次世代型超省エネ住宅のモデルハウス(三菱重工グループ)、省エネ効果を画面で確認できる液晶テレビ (三菱電機) 、太陽光発電搭載・電気自動車対応住宅 (トステム住宅研究所)、消費電力を削減する人感センサー搭載カラー液晶モニター (ナナオ)

○エコドライブ、クルマも見える化

ドライバーの低燃費運転を支援する「エコアシスト」を搭載した新型ハイブリッドカー (ホンダ)、オンライン通信機能を搭載したエコドライブ支援装置(ミヤマ)、ユーザーの最高燃費ランキングの公開 (ホンダ)、エコドライブサポート機能(トヨタ)、エコ運転技術向上を競う「エコグランプリ」 (ホンダ)、ドライブを楽しくサポートするナビゲーター (トヨタ)

○自動検知とデジタルサイネージ、みんな見える化

デジタルビデオ自動検知システム (アイティフォー)、人物の動きの分析が可能な工場見える化システム(パナソニック)、顔認識技術を用いたデジタルサイネージの実証実験 (NEC)、画像の新たな分析手法を用いた「高精度人物検出技術」(東芝)、フォークリフト作業支援の「後方作業者検知システム」(トヨタ自動織機)、侵入者の動体を検知し自動追尾するユニット (NECシステムテクノロジー)、旅行などの軌跡を自動記録する携帯型のGPSユニットキット(ソニー)、顔の画像から人の年齢・性別を推定する広告効果測定ミドルウェア(OKI)

○健康志向

特定保健指導システム支援(任天堂)、音楽との一体感が得られるランニング/ウォーキング用音楽プレーヤー(ヤマハ)

○ケータイ活用

携帯電話を使って手軽に健康管理 (NTTアイティ)、歩行者の安全を支援する携帯電話用車々間通信アタッチメント(OKI)

○新基準対応電動アシスト自転車

新基準対応の電動アシスト自転車 の発売 (ヤマハ発動機、スズキ、ブリヂストンサイクル)、幼児2人同乗対応の電動アシスト自転車 (ブリヂストンサイクル)

○まだまだ進化 デシタルカメラ

タッチパネルと「個人認識」機能搭載(パナソニック)、最適シーンを自動判別 (オリンパスイメージング)、秒間10枚の高速連写とパノラマ撮影機能(ソニー)

○ASV関連

車車間通信を利用したASV公道総合実験(国交省)、自動運転・隊列走行の研究開発(NEDO)、交通事故防止・道路情報提供システムなどの研究で連携 (NEXCO西日本と日産自動車)、出合い頭の衝突事故を軽減する「プリクラッシュセーフティシステム」を強化 (トヨタ)、車両ナンバー認識システム (パナソニック)、低速追突を未然に回避する安全技術 (ボルボ)

○いわゆるロボット

「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」の継続事業(NEDO)、園芸ロボット実用化推進事業の公募 (ロボット工業会)、「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の委託先 (NEDO)、考えるだけでロボットを制御するBMI技術 (ホンダとATRと島津製作所)、脳波で電動車いすをリアルタイムで制御するシステム (理化学研究所とトヨタなど)、人間に近い外観と動作性能を備えた人間型ロボットを開発 (産総研)、ビルのインフラとロボットを組み合わせた次世代技術(安川電機と清水建設)、携帯電話で遠隔操作やネットランチャーを搭載した警備ロボット(テムザック)、月6万円台の企業向け受付ロボット (綜合警備保障)、超小型の管路調査用水中ロボット(三井造船)、秋葉原にロボット直営店 (ヴイストン)、小型カメラ・センサ搭載の小型無人飛行機による災害監視システム (NEC)、マネキン型ロボットのレンタル事業 (フラワー・ロボティクス)

○その他

「はやぶさ」のエンジン再起動 (JAXA)、人の手や指の動きやジェスチャーを認識し機器を操作させるソフト(日本システムウエア)、文章から気持ちを推定し音声合成や文字装飾できる技術 (NEC)、「睡眠と覚醒のリズム」を測定し記録・分析・表示する睡眠測定システム (パラマウントベッド)


ロボティック ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.1 (2009.2.2)
ロボティック ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.2 (2009.3.2)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.3 (2009.4.4)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.4 (2009.4.30)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.5 (2009.6.3)
ロボティック・ライフスタイル・ニュースクリップ 2009.6 (2009.6.30)
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2008年12月18日

今年のロボット大印象2008

経済産業省が「ロボット・プレ普及期」と位置づけている2008年。

しかし、具体的な動きとしては、
大和ハウス工業がサイバーダインの「HAL(福祉用)」のリース販売をスタートしたことに留まりました。

マスコミを通して取り上げられるロボットの多くは相変わらず、各地のロボット大会であり、または実証実験段階のロボットあるいはプロジェクトの成果展示であり、あとは昨年までに発表されたロボットでした。

国のプロジェクトとして実施された「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発」のロボットも、そのほとんどが実用化の見通しはまだまだ先。

そんな中、来年につながる動きとして、
・次世代ロボットの市場創出を目的とした連盟の旗揚げ(ロボットベンチャー4社)。
・「歩行アシスト」機器の共同実験と「体重支持型歩行アシスト」の試作機の公開(ホンダ)。
・次世代ロボットの共通基盤技術のソフトの発表(産総研)と、ネットワークを介してロボットに様々なサービスを提供するソフトウェアの公開(RSi)。
・新東名高速道路上で展開するさまざまなサービスを実現するための新技術の募集(中日本高速道路)。
などがありました。
(つづく)

今年のロボット大印象 (2007.12.20)
2008年上半期ロボット・トピックス (2008.6.30)
2008年下半期ロボット・トピックス (2008.12.14)
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2008年12月14日

2008年下半期ロボット・トピックス

今年下半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

○パワーアシスト機器の実用化、始動

大和ハウス工業はサイバーダインとロボットスーツ事業に関する総代理店契約を締結。10月から「HAL(福祉用)」のリース販売を開始した。

また、ホンダも脚力が低下した人の歩行をサポートする「歩行アシスト」の共同実験を実施する共に、脚・腰にかかる負担を軽減する「体重支持型歩行アシスト」の試作機を公開した。

○パーソナル・モビリティ活用の動き

日本SGIはJTB中部と中部国際空港内をセグウェイで見学するガイドツアーを行うと共に、セントラル警備保障とAED、GPS、消火器を搭載したセグウェイによる「動く安心・安全」を検証。

またトヨタは立ち乗り型パーソナル移動支援ロボット「Winglet」の開発を発表した。

○エコドライブの支援と電動ハイブリッド自転車の人気

夏のガソリン価格の高騰を受け、自動車メーカーはエコドライブの支援を強化。
エコドライブをサポートするアクセルペダル「ECOペダル」(日産)、低燃費運転を支援する「エコロジカル・ドライブ・アシスト・システム」(ホンダ)、省燃費ルートやETC割引ルートを配信(ホンダ)など。

また環境にやさしい電動ハイブリッド自転車の人気が高まり、自転車メーカー各社から新商品が次々に発売された。
回生充電機能付き(パナソニックサイクルテック)や、最適なアシスト制御ができる新機構搭載(ヤマハ発動機)など。

○デジカメにおける画像認識技術の多様化

人物の顔を12段階のレベルでメイクアップするように美しく撮影できるデジカメ(カシオ)や、最適なシーンを自動判別するデジカメ(オリンパス)など。

○健康支援ケータイ

日々の健康管理食生活の改善をサポートする携帯電話の発売(NTTドコモ)。

○その他

「人間支援型ロボット実用化基盤技術開発」の成果展示(NEDO)、少子高齢化社会を新しいテクノロジーで支えていくことを目的に2006年にスタートした東京大学IRTプロジェクトの2年間の成果発表が行われた。

また、ネットワークを介してロボットに様々なサービスを提供するソフトウェアが公開された(RSi)。


2008年上半期ロボット・トピックス (2008.6.30)

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2008年06月30日

2008年上半期ロボット・トピックス

今年上半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

○国産ジェット機の事業化

三菱重工が次世代リージョナルジェット機の事業化を発表。
当初の目論見とは異なり、全日空1社だけの受注とはいえ、いよいよ国産ジェット機の量産化に向け、出発。
また、HONDA JETが欧州でも受注を開始。 

○画像センシング技術の商品化

デジタルカメラ(大人と子供を自動判別 <ソニー>、タッチ動体追尾<松下電器>)や、デジタルビデオカメラ(おまかせ顔認識<松下電器>、スマイルシャッター<ソニー>) 
など、顔認識技術を使った商品が今年も次々に登場。

また画像センシングによる新たな開発(登場人物の顔を検出・表示人をもれなく追跡<富士通研究所>、ユニバーサルウォークでの実証実験@A>)も。  

○クルマのインテリジェント化加速

クルマのインテリジェント化 (目の開閉状態を検知<トヨタ>、後方接近車両検知<マツダ>、居眠り検知<トヨタ>がどんどん進む。

またナビを使った各種支援・サービスも加速(ナビ連動ブレーキアシスト<トヨタ>、犯罪の情報をナビに<ホンダ>)。
特に松下電器はネットワークを使い家電を遠隔操作できるカーナビ「Fクラス」を発売。 

○パワーアシスト機器の動き

ロボットスーツ「HAL」を今秋発売することを発表しているサイバーダインが「つくば研究開発センターを着工」。
またホンダが歩行アシスト機器を展示会に出品し、
東京農工大もウェラブルロボットの開発を発表した。 

○その他

産総研は、使われるほど進化する音声情報検索システムと、次世代ロボット開発にとって重要な共通基盤技術のソフトを発表。
またロボットベンチャー4社が次世代ロボットの市場創出を目的とした連盟を旗揚げした。

参考 :
2006年上半期 ロボット・トピックス (2006.6.29)
2006年下半期 ロボット・トピックス (2006.12.29)  
2007年上半期 ロボット・トピックス (2007.6.30) 
2007年下半期ロボット・トピックス (2007.12.18)  
ホンダもソニーもなく (2006.12.15)
MRJもつらいよ (2008.5.31)
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2007年12月20日

今年のロボット大印象

今年のロボット関連の一般的な印象として、昨年のような話題を集めた商品(wakamaruやロボリア)や、人をあっと言わせる先進的な製品(HALやリアライブ)があまりなかった、ということ。

2005年の愛・地球博の余韻が納まったのと、ロボット関連の大きなプロジェクトの成果発表がなかったことなどが影響しているのかもしれません。

今年開催された「大ロボット博」は愛・地球博の残り火のようでしたし、「国際ロボット展」は今後の萌芽を期待するに留まっていました。

しかし、ロボット技術を取り入れた「カタチ」にとらわれないロボットは、さまざまな分野で商品化され、またシステムの一部として実用化されはじめています。

ロボカーサ・ドットコムでは、ロボットを一般的なロボットのイメージ(ロボット単体)にとらわれることなく、人間の要求や環境に応じて動いたり、人間の行動を自動的に支援してくれる商品や、システムの一部としてのロボット及び環境・社会インフラ全般のロボット化を取り上げていますが、そうしたロボットが少しずつ増えてきています。
(つづく)

参考 :
プロトタイプ率95%の行方 (2007.10.27)
情熱と近未来へのストーリー (2007.10.31)

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2007年12月18日

2007年下半期ロボット・トピックス

今年の下半期のロボット・トピックスを挙げてみました。

○産業用ロボットからサービスロボットへの鼓動

安川電機のMOTOMANシリーズに代表される、人が行っていた作業をそのままロボットに置き換えられる新世代産業用ロボットが、製造業だけでなく、物流プロセスの工程間搬送など、非製造業の生産現場に進出。
人と接するサービスロボットへの展開を予感させる。

○ロボットの知能化開発の加速

情報通信機構の「ボディランゲージで自然に振舞うロボット」の開発や、トヨタや富士通が理化学研究所と脳の研究を開始、またホンダが複数体のASIMOを協調動作できる知能の開発など、ロボットの知能化に関する動きが加速。
今年度から「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」(経済産業省)もスタート。

○顔画像認識の商品化

FinePix」(富士フイルム)や「サイバーショット」(ソニー)のデジタルカメラに搭載され、一気に一般化した顔画像認識。
オムロンの「KAO Vision」が綜合警備保障の警備ロボットに搭載されたり、NECソフトの「Field Analyst」が新しい分析手法としてマーケティングに活用されるなど、応用範囲が拡大。

○ユーザ企業と二人三脚

富士重工業と住友商事がオフィスビルでの「エレベータ連動清掃ロボットシステム」を共同開発したことを筆頭に、富士通、富士通フロンテックとイオンが受付案内ロボット、安川電機、三井物産とホクショーが物流プロセスのロボット化、アスウェイと大阪のロボット関連メーカーによる高速道路でのロボット開発など、
ロボットメーカーとユーザ企業が手を組んでロボットの事業化を進めていく動き。

○緊急地震速報対応

10月から気象庁が配信を始めた「緊急地震速報」に対応した「エレベータ地震時管制運転システム」(日立ビルシステム)や、「緊急地震速報」を受信すると警告灯が点灯、音声によるカウントダウン、ガスの遮断、ドアロックの解除、エレベータの最寄りの階への自動停止など、マンション全体がシステムとして対処する「緊急地震速報付」マンションも登場。

○商用車安全運転支援システム

レーダセンサーで先行車両との車間距離や相対速度でブレーキを制御するコントロールアシスト(日産)など、一般車への安全運転支援システムの実用化が進む一方、
商用車の安全運転支援(「ギガ先進予防テクノロジー」「みまもりくんオンラインサービス」<いすゞ>)も大きな動き。

○ロボット音楽プレーヤー

ロボット技術を使った音に合わせて動く音楽プレーヤー(ミューロ(ZMP)、ローリー(ソニー>)が登場。
家族や仲間皆んなで音楽を楽しんだり、パソコンを使って動きのプログラムを自分で作成するなどの新しいリスニングスタイルを提案している。

○RTミドルウェアの標準化

日本のロボット用ミドルウエア(RTミドルウエア)をベースにしたロボット技術の仕様が国際標準化団体OMGで正式に承認され、正式発行。
これにより、今後ソフトウエア開発の効率化やソフトウエアの再利用が進み、ロボット開発のコストを削減でき、低価格のロボットが商品化できると期待される。

○トヨタの宣言

トヨタは理化学研究所と知能化についての共同研究や、次世代車載情報プラットフォームやOSでのNECとの共同開発を発表。
人に役立つパートナーロボットの取り組みについて、トヨタは2010年代の早い段階での実用化を目指すという。

下線箇所 「ロボカーサ・ドットコム」ニュース欄(2007年7月〜12月) 参照
赤字箇所 ロボティック・システムの項 参照
青字箇所 ロボティック・カーサの項 参照
 

参考 : 2007上半期ロボット・トピックス
 
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2007年06月30日

2007年上半期 ロボット・トピックス

今年上半期のロボット関連トピックスをまとめてみました。

@安全
次世代ロボット安全性確保ガイドライン案

経済産業省は4月、次世代ロボットの安全性に関するはじめてのガイドライン案を発表し、パブリックコメントを募集した。
非製造分野におけるロボットの安全基準作りは、早急にロボット市場を立ち上げるためにも、また日本のロボットが世界の主導権を握るためにも大変重要なもの。今後の動向に注目したい。

A知能
a.次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト

今年度19億円の予算でスタート。ロボット関連最後の大型プロジェクトとして、ロボットメーカーや大学研究者の「お金」に群がる浅ましい姿も散見される。
これにより本当に役立つロボット知能ソフトウェアプラットフォームが実現できるのか、しっかりとみていきたいと思う。

b.情報と行動を学習するロボット

情報通信研究機構は、対話と行動を学習するロボットの知能化技術の開発に世界で初めて成功。
これにより利用者の生活空間や習慣に応じたコミュニケーションが実現できるものと期待される。

B自動車標準ソフトウェア

トヨタは自動車搭載用の標準ソフトウェアを独自開発するという。
路車間でさまざまな情報をやり取りして、未然に事故を防ぐ高度技術の実用化が期待されており、外部に委託したソフトウェアの不具合によって人身事故が発生した場合に今後責任の所在が問われかねない。
そのための自社開発ということだが、ソフトウェアをIT産業に握られ、主導権をとられたパソコンの二の舞にならないための手段でもあるだろう。当然、ロボットおや、である。

C柔軟な関節とやわらかい皮膚を持つロボット

科学技術振興機構は大阪大学と共同で、柔軟な関節(51カ所の可動部分に空気アクチュエータを使用)と柔らかな皮膚(シリコン製皮膚の下にある約200個の高感度触覚センサで全身の触覚を実現)を持つヒューマノイドロボット「Child-robot with Biomimetic Body (CB2)」を開発。
ロボット発達のメカニズムと人間社会に適応するロボットの実現が期待される。

参考:
ロボットに関するいくつかの報告書B (5/9)
参考両輪で考える癖 (4/7)
日経新聞(3月29日)
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2007年01月05日

2007年ロボット関連の動き

未来を予想するなど大それたことはできませんが、ちょっと先のロボット関連の動きを挙げてみると、

@知能化

経済産業省は平成19年度予算でロボットの知能化プロジェクトに19億円を確保しました。
昨年スタートした「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」のようなミッション指向課題解決型になるかなど詳細はこれからだと思いますが、5年間のプロジェクトとしてスタートする予定です。

またホンダのASIMOをはじめ、官民問わず知能化の研究が加速していくものと思われます。

A安全、規格、ミドルウェア

今年から本格的にスタートする「ロボットビジネス推進協議会」の中に、安全対策、共通規格、ミドルウェアを検討する各部会ができます。
その部会を中心にロボットの基準、規格づくりが本格化していくでしょう。

B自動走行

昨年に続き、清掃、警備を中心に公共施設での実証実験やBtoBでのビジネスの実例が増えていくものと思われます。

希望の速度を設定すれば車間距離を保ちながら追従走行したり、道路白線を認識して、車線に沿った走りをサポートするなどをインテリジェンスを装備したクルマも増えていくでしょう。

C病院プラットフォーム

病院を舞台にした医療、介護、案内サービスなどの実証実験、実例が少しずつ増えてくるものと思われます。

D注目のロボットビジネス

2つの注目のロボットビジネスがスタートします。

ひとつはサイバーダイン鰍フリハビリ支援ロボット「HAL」。
量産体制を確立して販売開始は4月頃。
もうひとつは日本SGI鰍フマネキン型ロボット「Palette」。
こちらも量産体制を確立して5月頃販売を開始する予定。

どちらのロボットも極めて独創性が高く、市場ニーズも十分あると思われるだけにビジネスとして成功するための課題はやはり価格。
どこまで普及価格にすることができるか、その動向に注目したいと思います。

参考コラム : 2006年ロボット・トレンド予想 (2/11)
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2006年12月29日

2006年下半期 ロボット・トピックス

今年下半期のロボット関連トピックスをまとめてみました。

@官民あげて

8月、東京大学とトヨタ自動車、富士通研究所、松下電器産業など企業7社が連携し、「少子高齢社会と人を支えるIRT基盤の創出」プロジェクトがスタート。
11月、既存の大阪、福岡に続いて、沖縄、神奈川にロボットビジネスの推進団体が発足。また大阪(RooBo)も東京支局を開設し、営業活動を強化。
そして12月、東京で「ロボットビジネス推進協議会」が230社・団体を集めて設立。また経済産業省の肝いりで「今年のロボット」大賞が創設され、大賞1点、優秀賞10点が選出された。


Aロボット用ミドルウェア

10月、日本の提案をベースにした「ロボット用ミドルウェア」の国際標準仕様原案が国際標準化団体OMGに採択された。


B自立移動走行

複数台の自律走行ロボットが「群れ」で働く「血液検体自動搬送ロボットシステム」(松下電工)やロボットが自らエレベータを操作して複数階を移動し、清掃作業を行う「ロボットによるビルの清掃システム」(富士重工)など、自立移動体を使ったロボットシステムが大手企業により、ビジネス化。
従来から言われていた、「サービスロボットは、清掃、警備関係などのBtoBから立ち上がる 」が実現されてきました。

ロボットは研究、実証実験の段階から、いよいよ本格的なビジネスの段階に。
今後は、ロボットに「成果が求められる」動きが加速していきそうです。

参考 :
2006年上半期 ロボット・トピックス (6/29)

東京大学IRT拠点発表会 (8/4)
市場規模0円 (8/7)
製造極限生活 (8/8)
一日20時間、3年以上壊れないロボット (8/9)
クルマを売って、ロボットを買う (8/13)
どれも大事、でも市場ニーズがあるのは・・・ (8/14)
ロボティック・ライフスタイル」序曲 (8/15)
後は「やるだけ」 (8/16)
ロボット普及のキモ (10/13)
大きな一歩、でもカケヒキジョーズには気をつけて (10/14)
エスの評価 (12/12)
ホンダもソニーもなく (12/15)
ロボットの国の予算 (12/26)
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2006年06月29日

2006年上半期 ロボット・トピックス

今年上半期のロボット関連トピックスをまとめてみました。

@ロボット戦略ロードマップ

4月〜6月に経済産業省から発表された
「技術戦略マップ」「ロボット政策研究会報告書」「新経済成長戦略」。
2025年に向けての日本のロボット戦略の方向性が示されました。
特に、市場を強く意識した実用ロボットの開発の加速とロボット技術の他分野への適応拡大を明確にしています。

A車の知能化、情報化

トヨタ、レクサス、ホンダ、スバルなどの国産車はもちろん、メルセデス・ベンツ、BMWなどの高級車を中心に、ミリ波レーダーやナイトビジョン、レーンキーピングやパーキングアシストなどの機能が搭載され、車の「知能化」が進みました。
また、G-BOOKやインターナビ対応のHDDナビケーションシステムなど車の「情報化」も同時に進んでいます。

B理科離れ阻止と予算獲得

大学や研究機関の多くが独立行政法人になったことから、
自分たちの行っていることを広く国民に知ってもらい、予算獲得に弾みをつけたい研究側と、少子化や理科離れで危機感を深める行政側との思惑が一致。
科学系の国民向けセミナーや展示会が増加しました。

C機械人間への序章

人間の脳への関心の高まり、NHKで放送された「サイボーグ医療の時代」の反響、パワーアシストスーツの開発など、機械と人間との関係が注目されました。

D韓国、中国のロボット開発

今年に入り、韓国や中国のロボット開発に関するニュースが多くなってきています。
技術的にもデザイン的にもまだまだな印象ですが、今後あなどれない存在になるかもしれません。

EAIBOとQRIOの行方

ソニーのロボット事業からの撤退と研究所再編は大変残念なニュースでしたが、関係者の間では冷静に受け留められています。

Fサステナブルハウス

松下グループが2010年の暮らしを想定してお台場にオープンしたイーユーハウス。
環境とユニバーサルデザインに配慮したサステナブル(環境と調和した持続可能)な作りですが、ロボットと暮らす生活は、その先にあります。

参考:
@ロボット戦略ロードマップ
「チャレンジングなミッション」(4/21)
「ロボット適応分野の拡大、或いは市場失敗に備えて」(4/24)
IKEA、それでもおおらかに(5/2)
第三回グランドチャレンジ(5/9)
ワールドカップ5大会分のストーリー(5/15)
「市場」としてのロボット(5/20)
「効用」のないロボットなんて(5/23)
4つの将来のゴール(6/2)
シンドラーのリスク U(6/8)
残された10年(6/12)
産総研「ユーザ指向ロボットオープンアーキテクチャの開発
NEC 「ロボットとCGエージェントの連携を可能にするユーザインターフェースを開発

A車の知能化、情報化
グランドチャレンジ(1/10)
グランドチャレンジ U(1/25)
ロボットが街に出る日(1/31)
人知を超えた複雑さ(5/30)
一日3機のジャンボジェット機が墜落(5/31)
当たり前のものを消していくと(6/1)

B理科離れ阻止と予算獲得
知・リターンズ(3/25)
賛否カップリング(4/6)

C機械人間への序章
身体のロボット化(1/5)
脳マシーンインターフェース(1/22)
ロボット文化人(4/10)
ATRとホンダ 「脳活動でロボットを操作する基礎技術を開発

D韓国、中国のロボット開発
ルンバ格差(6/14)
殺しの烙印(6/15)
HYUNDAI MONDAI(6/16)
サムライ、ブルーになる前に(6/19)

EAIBOとQRIOの行方
ロボットの数え方(1/7)
シャクな気持ち(3/4)
かつてQRIOと呼ばれたロボット(4/14)
ソニー 「インテリジェンス・ダイナミクス研究所を再編

Fサステナブルハウス
エコとユニバーサルデザインの先へ(5/11)
積水ハウス「サステナブル デザイン ラブラトリー
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2006年02月11日

2006年ロボット・トレンド予想

会社設立の挨拶を兼ね、先月から今月にかけて多くの ロボット関係者にお会いしました。

関係者の話や僕個人の印象から今年のロボットのトレンドを予想すると・・・・

(1)人が居ないときに何か「ひとつ」役立つロボット

留守番や見守り機能が付いたロボットや自動掃除機など、2005年に登場したロボット路線の踏襲と多様化


(2)単機能エンターテインメント・ロボット

AIBO的な多機能ロボットではなく、「単機能」ロボットの多様化


(3)法人向け清掃ロボット

ビルやショッピングセンターなどへ清掃ロボットの実際の導入


(4)様々な種類、多様な形態の警備・防犯ロボット

家庭、学校、街中で警備・防犯のロボット化の進展


(5)車や家のロボット化元年

高級車を中心に車の次世代安全技術(ASV)の導入やPLC/電力線通信サービスによるネットワーク家電の実質的スタートの年


(6)番外編

韓国でこの秋スタートするという「国民普及型ロボット」の動向が、なんだかとても気になります。

参考 : プレミアム・ロボットの項

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