2012年07月28日

女王陛下とブリティッシュ・ロック

パンクスピリッツ全開の「トレンスポッティング」を監督したダニー・ボイルが演出(しかも音楽監督はアンダーワールド!)しただけに、ロンドンオリンピックの開会式、楽しめましたね。

なにげに始まる市井の人々の暮らしの情景(まるで、ジオラマ!)、スピード感溢れるオープニング映像、ケネス・ブラナーによる格調ある朗読(シェークスピアの「テンペスト」)、ピンク・フロイドの「Animals」を彷彿させる巨大な煙突と、高炉によって作り出された「環」が五輪マークとなって、火花が放出されるなど、映像とライブをつなげた演出は、小気味よく、
エリザベス女王が上空からパラシュート降下したり、映画「炎のランナー」の演奏中のローワン・アトキンソンのコミカルな演技も、場をなごませます。

また、マイク・オールドフィールドの「Tubular Bells」から、ペット・ショップ・ボーイズの「West End Girls」、英国選手団入場時のデビッド・ボウイの「Heroes」(ロバート・フィリップのディストーションギターはやっぱりすばらしい!)など、これでもかのブリテッシュ・ロック好きには堪らない名曲のてんこ盛り。

そして、聖火が点灯された(秀逸!)後の花火と過去のオリンピック選手の映像のバックには、ピンク・フロイドの「The Dark Side Moon:狂気日食」が流れ、五輪マークが宇宙に浮かぶ。
と、間髪を入れず、ポール・マッカートニーによる「The End」のLive演奏が始まり、「Hey Jude」の大合唱で大団円を迎える(演奏がトチッたのはご愛嬌ですが)。

非常に緻密で、細部(小道具、衣装など)まで徹底的にこだわった構成と演出は、とても楽しめたし、
個人的には、英国の大選手団が入場して会場が最高潮に盛り上がったときに、エリザベス女王が「時間が長くて、もう飽きちゃったわ」と、つまらなそうに爪を弄る姿がインサートされていたのが、いかにもイギリスらしい(まるでモンティ・パイソン?!)ウィットが感じられて、よかったですね。

それにしても、
各国選手団が華やかな民族衣装や、「サルヴァトーレ フェラガモ」(サンマリノ共和国)、「ラルフローレン」(米国:縫製が中国製だと、だいぶイチャモンがつきましたが)など、趣向を凝らしたユニフォームを着る中、日本選手団の相も変わらずのそのセンスの無さ。

どうしてこうなってしまうのだろう。
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2012年05月13日

「一発勝負」こそ

柔道のロンドン五輪日本代表選手発表会。

候補選手たちが一堂に会した会場の雰囲気は、TV中継の画面からも相当重い空気であることが伝わってきました。
代表選手名が発表されても、選手は誰ひとりニコリともせず、厳しい表情のままでした。

それはひとえに、直前に行われた全日本体重別選手権での結果ではなく、これまでの成績なども考慮されて代表が決定される複雑な選考方法にあります。

オリンピックの代表選考があるたび、柔道やマラソン、フィギュアスケートなどで、オリンピックのメダルを取れる確率が高いとか、外国人に相性が良く、国際試合に強いとか、様々な非難があるにも関わらず、「総合的に比較、勘案して」決まるケースが多いは、何故なのでしょう。

競技団体からすれば、オリンピックでの成績や人気度が、その後の国からの強化費や補助金、企業からのスポンサー費に大きく影響するため、なるたけ「安全牌」な選手や国民に人気のある選手でいきたいわけですが、勝ち負け以外の不純な思惑や大人の事情が見え隠れするのは、見ていて気持の良いものではありません。

日々厳しい練習に励み、世界の強豪相手に誰よりも勝ち負けにこだわるトップアスリートにとって、勝負に勝った者だけがオリンピックに出場できる「一発勝負」こそ、誰もが納得できる唯一の決定方法のはず。
(有力選手をシードした上でグループリーグを行い、その上位者でトーナメント戦を実施して、代表者を決めるサッカー方式もありと思います)

それにしても、ロンドン五輪柔道日本代表選手を発表した強化委員長、TVで見ていて怒りを覚えるほど、非常に不快でした。

○○kg級の「キログラム」をちゃんと言えない、選手の名前が読めないなど(記者から失笑がもれていた)、代表に選ばれるかどうか、心臓が飛び出るほど緊張しているだろう選手や関係者に大変失礼だし、こんな人たちによって代表が選ばれたと思うと選手もやりきれない気持ちになったのでは。

競技団体の資質が問われます。

イケイケ塚田とすばらしき面構え (2010.4.19)
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2012年04月27日

就活失敗から補助金不採択に至るまで、うまくいかない時に勇気づけられる言葉

PKを失敗するのは蹴る勇気のある選手だけだ

チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグ。
PK戦で失敗に終わった3選手についてレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督の試合後のコメント。

「シュートを外しただけだよ。PKを失敗するのは蹴る勇気のある選手だけなんだ。だから私が失敗することはないよ」

シュートを外したDFセルヒオ・ラモス選手のコメント。

「決勝までほんの少しだったんだから、それは辛いよ。PK戦で敗れるのは残念だし、避けたかった。でも僕らは前を向かなきゃいけない。不運にも、僕もPKを決められなかったけど、明日同じことがあればもう一度蹴るよ。」

そして、チェルシーに敗れたバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督のコメント。

「勇敢に戦ったチェルシーを祝福したい。決勝での健闘を祈っている。我々は来シーズン、再び決勝の舞台に戻るつもりだ。この大会では非常にいい戦いをしてきたが、勝つこともあれば負けることもある。それもサッカーの美しさなんだ」

参考:SOCCER KING (4月25日、26日)

今日はそういう夜だったということだ (2011.5.29)
サービスロボットの実用化とオズの魔法の言葉 (2007.12. 9)
オシム・コミュニケーション (2006.2.22)

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2011年08月13日

小さい街の全国レベルでの活躍

どこの地域でも、その学校が活躍すると盛り上がるという高校があると思いますが、千葉県の場合、その筆頭は市立習志野高校でしょう。

夏の野球選手権で2度、冬のサッカー選手権でも2度優勝し、男子バレーボールやボクシングなども全国レベル。
また、吹奏学部も全国コンクールで数々の金賞をとっています。

首都圏の公立学校で、これほど長年にわたりクラブ活動が全国レベルという学校はあまりないかもしれません。

そのため「習高ファン」、特に野球部が全国優勝したときからの熱烈な熟年ファンも多く、試合会場だけでなく、練習場にも多くの熟年ファンが詰めかけています。

今年のチームは、とびぬけた選手がいない分、機を見て敏な監督の采配のもと、犠打をからめた機動力のある攻撃と固い守りで、見ていて楽しい野球をしています。

ひんしゅくを買う程の「爆音」で有名なブラバンの演奏も小気味良く、これほど応援部隊が「主役」を張るというのもまためずらしいでしょう。

習志野市は「音楽のまち」を標榜しているくらい音楽教育に力をいれており、谷津小学校管弦楽クラブ、第一中学校管弦楽部なども全国コンクールで何度も優勝し、その流れの上に高校の吹奏学部もあると言ってよく、「習高ブラバン」の力強さは、ジュニアからの訓練の賜物でしょう。

習高サッカー部にいる甥っ子によると、吹奏学部は野球以外の応援にはツレナイようですが・・・

習志野市は、千葉市や船橋市という大きな行政区に囲まれた県内2番目に小さな街。
1982年に、県内で初めて「核兵器廃絶平和都市」を宣言していますが、
もともと広大な「習志野原」は、旧陸軍の演習場であったところで、騎兵連隊、鉄道連隊、戦車連隊が置かれ、化学兵器教育の習志野学校や陸軍病院などの軍施設(ロシヤ兵やドイツ兵を収容した捕虜収容所(習志野捕虜オーケストラ!)もあった)など、「軍郷」として発展。

戦後、演習場や軍施設の多くが学校(東邦大学、日本大学、千葉工業大学など)や病院(国立習志野病院、現:済生会習志野病院)、鉄道(新京成線)、企業(日立製作所など)の用地となりましたが、今も陸上自衛隊第一空艇団や航空自衛隊第一高射隊(地対空ミサイル部隊)の習志野駐屯地(住所は船橋市)が置かれています。

小さい街でありながら、市内には鉄道(JR総武線、総武快速線、京葉線、京成本線、新京成線、地下鉄東西線)、道路(京葉道路、東関東自動車道、千葉街道、成田街道、東金街道、東京湾岸道路)などの幹線が通り、物流の中継地として、流通関係の施設も多く、ショッピングセンター間の競争が激しい地域でもあります。

平成の市町村大合併の際には、隣接する八千代市との統合もささやかれながら、なんとか踏ん張ってきましたが、東日本大震災で埋立地の多くが液状化に見舞われ、復興財源をどうするか頭の痛い状況になっており、公民協働型の復興検討会議もはじまったばかり。

小さい街の全国レベルでの活躍は、そこで暮らす人々に勇気と、少なからずの希望を与えてくれます。


もうひとつの、被災地を往く(2011.3.30)
伊藤飛行機研究所(2009.2.10)
音二郎のこと(2009.2.12)
甲子園とロボット。機械と人間の間に必要なもの(2006.8.22)
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2011年05月29日

今日はそういう夜だったということだ

欧州チャンピオンズリーグ決勝、FCバルセロナ対マンチェスター・ユナイテッドの一戦。

「美しいサッカーで勝つ」。マンチェスター・ユナイテッドを圧倒し、観る者誰をも魅了したバルセロナのパスサッカー。
TVゲームかと錯覚するほど、ワンタッチで次々にボールを回し、メッシがここぞの場面でドリブル突破で、枠内へシュート。

バルセロナのボール支配率は63%。パス精度もシャビがパス136本中124本、イニエスタが107本中98本を成功させ、守っては世界屈指のフォワード、ルーニーら多数のスター選手を擁するマンU相手に、枠内へのシュートはわずか1本、コーナーキックは1本も許さなかったという。

マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督をして、次のようにいわしめたほど。
「現在のバルセロナは、わたしがこれまで見てきた中で最高のチームであることは間違いない。この試合に関して言い訳を見つけようとは思わない。今までわれわれをここまでたたきのめした相手はいなかった。
とにかく、我々は完敗した。それ以外に形容の仕方がない程の完敗だった。チームはもっとやれると思っていたが、相手の力量が上だったということ。至ってシンプルなことだ」

サッカーをする者誰もが、この日のバルセロナのようなプレイをしたいと思ったことだろう。
それが、どんなに望んでも、かなわない夢だとしても。

そしてまた、ファーガソン監督の次の言葉にもきっと励まされたことだろう。

「しかし恥じることはない。常に、自分達よりも実力が上のチームと対戦することで、自分達の力を伸ばしていく。今日はそういう夜だったということだ」

同じ日、FCバルセロナに最も近い日本のチーム、鹿島アントラーズは広島に終了間際得点を許し敗北。長いトンネルを抜け切れないでいる。


鹿島3連覇のベースとなったもの (2009.12.5)
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2010年11月03日

スポーツの特異日

天気の特異日があるように、面白いスポーツの試合があふれ出す特異日というのもあるようです。

東京六大学野球の優勝決定戦、全日本剣道選手権、ヤマザキ・ナビスコカップ決勝、そして、プロ野球日本シリーズ第四戦 ・・・

そのどれもが今年のスポーツを代表するような好試合でした。
ライブで「観れた」人は幸せです。

それにしても、試合を「見た」のはTV画面で。
本来は観客として「観る」のがベストですが、これだけの好試合を現場ですべて「観る」のは無理なので、今さらながらTVの便利さに感じ入ってしまいました。

ジャック・アタリは、21世紀のメディアは生き残りをかけて無料、参加型、超パーソナル化するため、スポーツや演劇などの「ライブ」の価値が上がると述べて(※)いますが、今日のような好試合をTVで「見」れば「見」るほど、そんな気がします。


※21世紀の歴史(ジャック・アタリ著/作品社)


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2010年06月29日

「神の手」をこれ以上増やさないためにも

イングランド対ドイツ、アルゼンチン対メキシコで明らかな誤審があったことを受けて、FIFA会長はビデオ判定などの新技術導入を再検討することを明らかにしました。

ゴールポストやボールにセンサーをつければ、技術的には簡単にゴールの判定はできるので、ビデオを含め、今後なにかしらの技術の導入が行われることになるでしょう。

それにしても、国際プロサッカー選手協会がFIFAにすぐさまビデオ判定導入を要求し、テニスのロジャー・フェデラーも「サッカーにこそビデオ判定が必要」と明確に言い切っていた中、
日本のサッカー解説者たちは一様に「審判も人間である以上ときには間違える。それも含めてサッカー」などと述べていました。

本当に勝ち負けにこだわるのであれば、なんでそんなことを平気で言えるのでしょうか。

たった「1点」をめぐって、暴動や騒乱、政治問題にも発展するサッカーの試合。
ペナルティエリアでの微妙な判定には、審判のヒューマンエラーをサポートするビデオを含めた機械の導入は「必須」でしょう。

「神の手」をこれ以上増やさないためにも、正確で公正な判定が求められます。


もうひとつの「チャレンジ」 (2007.8.23)
甲子園とロボット。機械と人間の間に必要なもの (2006.8.22)
切りたくても切れない関係 (2007.10.25)
男と女 U (2007.2.11)
だんだんとだんだんと (2008.7.7)
ユーロとオキナワと魂 (2008.6.23)


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2010年06月22日

ヒーローを育てる土壌

フランスのサッカー代表チームの内紛が伝えられています。

メキシコ戦のハーフタイムにドメネク監督と口論になり、その後、監督を侮辱する言葉を口にしたとしてニコラ・アネルカがチームから追放されたことから、選手たちが練習をボイコット。練習場で主将のパトリス・エヴラとコーチが衝突して、それに怒ったチームのマネージングディレクターが辞意を表明したことで、サルコジ大統領がスポーツ相に事態収拾を厳命する騒ぎとなっています。

個人主義の国、フランスらしい出来ごとと言ってしまえばそうなのですが、舞台はワールドカップ、しかも1分1敗の3位で予選リーグ敗退の危機にある中での個々の「我」の強さは、日本人の感覚からするとやはり驚きです。

チームの勝利ためなら、「個」を殺してでも「和」を重視する国民性と、チームは崖っぷちだろうと自分の意見は断固主張する国民性。

フランスは危機が強まれば強まるほど土壇場で団結し、英雄が国を救ってきた歴史をもつお国柄。
ジャンヌ・ダルクしかり、ナポレオンしかり、そしてジダンしかり。

今夜の南アフリカ戦でもチームを決勝トーナメントに導くヒーローが登場するかもしれませんね。


ジダンの扉 (2006.6.28)
ワールドカップ5大会分のストーリー (2006.5.15)

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2010年05月26日

パッション無きプレゼンの虚しさ

2016年のオリンピックの招致活動で、東京都がPR事業などに約41億円を使い、その8割にあたる約32億円を入札なしで電通に発注した問題。

長野といい、大阪といい、またまたカネにまつわる話。

東京都はオリンピック招致の目玉として、競技施設を3Dで表現したバーチャルリアリティコンテンツを制作しましたが、2022年のサッカーW杯招致を目指す日本招致委員会も、メガネなしで見られる3D映像の配信や世界300カ所以上でのパブリックビューイング(PV)の開催など、最先端技術を駆使した計画案を発表しています。

計画案では、スタンド内360度に設置された200個の8K高精細カメラ(Freeviewpoint Vision)でピッチ上の選手一人ひとりの動き、ボールの動きを、あらゆる角度から撮影することであたかもピッチ上にいるかのように感じられたり、
音声自動翻訳によって50ヶ国の言語にも対応することで観客同士やその周辺で言語の壁を超えたコミュニケーションが図れるとしています。

日本人らしいホスピタリティ(おもてなし)や科学技術立国として最先端技術を強調したいという意図もわかりますし、実際実現したらそれなりに面白いとは思いますが、しかしこれでは、この国で是非ワールドカップを開催しようと思わせるだけの、心動く「パッション」は感じられず、こうすれば立候補する他の国との違いを際立たせられるという「あざとさ」だけを感じます。

いかにも大手広告代理店が作りそうな計画書です。

このままでは、東京都の二の舞、カネのことだけが問題となるでしょう。


理想のオリンピック (2006.7.9)
Say No to ・・・(2006.7.3)
世界の多くの人の生活や人生の延長線上とはかけ離れ (2010.2.28)
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2010年04月19日

イケイケ塚田とすばらしき面構え

1988年のソウルオリンピック陸上短距離でアメリカのフローレンス・ジョイナーが活躍した頃からでしょうか。日本の女子アスリートが急激にオシャレになりはじめたのは。

陸上、水泳、スキー、フィギュアスケート、バレーボール、ビーチバレー、ゴルフ etc

スポーツ選手がTVのレギュラー番組に頻繁に出演し、マスコミのビジュアル重視の傾向も手伝って、「汗」を感じさせない、すっきりおしゃれ系アスリートが連日脚光を浴びています。

そんな中、全日本女子柔道選手権の無差別級で塚田真希選手が9連覇を達成しました。

塚田選手のことはアテネオリンピックで知りました。
顔中流れる大粒の汗をぬぐうこともせず、勝っても負けても顔をぐちゃぐちゃにして泣く姿に、魅せられました。

9連覇は、並みの努力では成し遂げられない大変な偉業です。
マスコミは騒ぐ相手を間違っています。

それにしても、塚田選手をはじめ、女子柔道選手たちの「面構え」の、なんと素晴らしいことか。


修羅場顔認識 (2009.1.13)
戦士の顔  (2007.12.3)
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2010年02月28日

世界の多くの人の生活や人生の延長線上とはかけ離れ

冬季オリンピックは「冬期にしかできない競技」が中心のため、限られた地域の限られた選手が行う、極めて地域格差の大きな祭典です。
開催地も北半球の雪が多く降る地域 (欧米、他は日本)に限定されてきました。

夏季オリンピックで野球とソフトボールが「環太平洋の特定地域以外では盛んに行われていない」という理由でオリンピック競技から除外されましたが、
例えば、スケルトンやバイアスロンをはじめ、スキーフリースタイルのスキークロスやエアリアル、スノーボードのスノーボードクロスやパラレル大回転、スピードスケートの団体パシュートなど、「4年に一度」の冬季オリンピックでしか目にしない競技が数多くあり、しかもそれらに出場する大多数の選手は極めて限られた地域の選手たちです。

また、素人には技術の差がわかりにくいフィギュアスケートには、選手にとっては名誉でも今ひとつ競技でもないのに行われる理由がわからないエキシビションさえあります。

トップ選手も多くの一般参加者も、また応援する人皆が楽しめる「東京マラソン」と比較しても仕方ありませんが、冬季オリンピックは、多くの競技が「非参加型」の限りなくビジネスに特化したTVショーであると改めて感じました。
そこには世界の多くの人の生活や人生の延長線上とはかけ離れてしまったスポーツの負の面があります。

Say No to ・・ (2006.7.3)
理想のオリンピック (2006.7.9)
銀座を走るロボットランナー (2007.2.19)
東京振動発電マラソン (2008.2.16)
逆向きのカールとイヴ (2010.2.20)
テクノロジー・アートな開会式 (2010.2.15)
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2010年02月20日

逆向きのカールとイヴ

カーリング女子の予選リーグ、日本対イギリス。
共に、素晴らしいショットの連続で、大変見ごたえのある試合となりました。

カーリングの特徴は、「スウィーピング」と呼ばれるブラシをこする技術。
ブラシをこすることで氷を溶かしてストーンの動きをなめらかにしているのだとばかり思っていましたが、実際は「こすることで熱が加わり(温度を上げ)、氷の微粒子が潤滑剤となって、ストーンの摩擦を減少させ、速度を保つことができる」のだそうです。

同じ氷を複数回ブラシでこするほうがさらに熱が発生するので、ハウスの近くでは素早くスウィープする方が効率的とのこと。

また、ストーンを大きく曲げる「カール」は、回転しながら接触面の上を進む物体は摩擦によって曲がると予想される方向とは逆に曲がる「逆向きのカール」といわれる現象で、物理学の対象となるほどの理論化できない複雑な現象なのだそうです。

「氷上のチェス」と呼ばれるだけに先を読む頭脳と理系的な知性が必要なカーリングですが、試合中に聞こえるチーム青森の選手たちの、いかにもいまどきの、それでいてちょっとのんびりとした女の子言葉や、それまで冷静に戦術を説明していた解説者が唐突に叫ぶ「ナイショッ!」(ナイスショット)など、見ていて楽しいスポーツでもあります。

それにしてもイギリスチームの19歳の司令塔、イヴ・ミュアヘッド。
知性と根性と感情とが全面に現われるその美しい顔立ちは、要注目です。


参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)「カーリング」の項


ロボットが似合うスポーツ (2006.2.27)
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2010年01月02日

楽しめるやつには、かなわない

今年も5区の柏原選手の激走で、東洋大学が箱根駅伝往路を制覇しました。

誰が考えても相当しんどいはずの20kmに渡る山登りをレース後のインタビューで柏原選手は、
「走っている間、本当に楽しかった」と笑顔で答えていました。

片や、初売りのデパートで福袋を我先に買い求める人々の言葉。
「すごい安いから」「夢があるから」「年女だから」など、買う理由は様々ですが、こちらも皆とても楽しそうです。

どんなに苦しいときも、その状況を楽しめる人には、やっぱりかないません。

ふたたび、柏原選手の言葉。
「去年の自分には絶対に負けたくなかった。今年もゴールに一番で着きたいと思っていた」。

決意もまた。


ロボット・リサーチの罠とスーパールーキー (2009.1.4)
別次元のロボット (2008.8.23)
女性が輝くロボット (2006.3.15)
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2009年12月05日

鹿島3連覇のベースとなったもの

鹿島アントラーズがJ史上初の3連覇を決めました。

雨の中で行われた浦和との最終節。
後半40分からの浦和の猛攻を守り切り、1点差で勝つといういかにも鹿島らしい勝利での優勝でした。

鹿島が3連覇した要因は、過去の優勝体験の伝統やいわゆる黄金世代と若手、外国人選手との融合、オリベイラ監督の手腕など、あげればいろいろあると思いますが、そのベースにあるのは強い「信頼感」にあるのではないかと察します。

それは選手同士の信頼感。監督と選手との信頼感。選手と監督と各コーチとの信頼感。監督とフロントとの信頼感。チームとサポーターとの信頼感 ・・・

今季のJ1は成績不振から神戸、柏、大分、千葉の4チームの監督が途中交代し、2年前にアジアクラブチャンピオンになった浦和もチーム内のゴタゴタが表面化しました。

また、千葉はユースの底上げを理由に下部組織のコーチングスタッフ18人のうち、11人を今季限りで解雇処分にしました。

攻撃的サッカーの川崎やパスサッカーのG大阪のほうが、鹿島より観ていておもしろいサッカーをしますが、試合の流れを選手個々が把握し、押されているときは全員で守り、ここぞというときにはチーム全体が躍動する鹿島の試合運びのうまさは、他のチームにない「信頼し合った大人のサッカー」を感じさせます。

サッカーは本当に人生そのものです。


オシム・コミュニケーション (2006.2.22)
オシム・モチベーション (2006.2.23)
泣ける仕事 (2006.6.25)
ジダンの扉 (2006.6.28)
ロボット界の浦和レッズ (2007.11.15)
鹿島の師走 (2007.12.1)
サービスロボットの実用化とオズの魔法の言葉(2007.12.9)
テーハミングではなく (2008.8.2)

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2009年07月07日

高度なテニスの感想戦

今年のウィンブルドン選手権は、ロジャー・フェデラーがアンディ・ロディックをフルセットの末破り、2年ぶり6回目の優勝を果たしました。

日本時間の午後10時に始まった試合が終わったのは、午前2時半過ぎ。
昨年 (対ラファエル・ナダル)に続いて4時間を越える決勝戦となりました。

緊迫した「接戦」ではありましたが、かつてのボルグ対マッケンローのような手に汗握る「熱戦」という感じはしませんでした。

それは、両者共に冷静で、非常に高度な技術と体力を有し、相手のサービスブレークを許さない(ロディックにいたっては最終セット第30ゲームまで!)、ぎりぎりの心理戦が展開され、それはスポーツの試合というより、将棋の対局を見ているような印象でした。

ウィンブルドンは、ケント公がボールボーイ(ボールパーソン)や審判の労を労い、勝者がユーモアを交えて喜びを表現し、会場全体が勝者、敗者を暖かく称える表彰式がとても好きなのですが、今回のような試合の後では、将棋の「感想戦」のように、選手が試合を振り返り、そのときの心理状況、攻撃の狙い、勝敗のポイントなどを解説してくれればなぁと思いました。


ボナンザに感じる「擬似感性」 (2007.4.23)
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2008年08月02日

テーハミングではなく

Jリーグ選抜とKリーグ選抜が対戦した「JOMO CUPオールスターサッカー」。

日韓両リーグの選抜選手による試合だけに、Jリーグ選抜には韓国や北朝鮮、またヨーロッパの選手も居て、国のプライドをかけた「日韓戦」や、クラブチーム同士の対抗戦とはまた違ったおもしろさがありました。

J1のクラブを東西に分けてサポーターの投票で行われた昨年までのオールスターゲームに比べて、東アジア全体のレベルアップを目指すという拡がりを感じさせます。

今後は(協賛社が続けば)日本と韓国交互に開催されるようなので、回を重ねるごとに両リーグのレベルを占う一戦になっていくでしょうし、両リーグ間での選手の移籍もより活発化するかもしれません。

それゆえ、両リーグサポーターの応援も東アジアの「オールスターゲーム」にふさわしい応援スタイルに変わっていくことでしょう。
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2008年07月24日

新生東京オリンピック

NHKBSで放送された「東京オリンピック」(市川崑監督)。
44年前の東京と、現在の北京とを比べて観た方も多かったことでしょう。

映画は、競技の勝敗よりも、肉体の持つ美しさやすばらしさ、それに至る感情・心理面(喜怒哀楽や孤独感)に焦点を当てています。

それゆえ、団体競技より、個人競技に力点が置かれ、
ベラ・チャスラフスカの平均台での演技や、走る求道者のようなアベベを追った究極の映像美、
後に「ゼッケン67」として教科書に取り上げられた1万mのセイロン選手や、80mハードルの依田郁子の競技直前のユニークなパフォーマンスなど、
選手の表情や肉体の動きを克明に追っているのが印象的でした。

それにしても、この東京オリンピックが、国体から小学校の運動会まで、その後の日本の教育に多大な影響を与えたことは、間違いありません。

マラソンで途中棄権した選手を、アナウンサーは「落伍者」と表現していました。

新生「東京オリンピック」が、どのような姿となって開催されるか、観てみたい気もします。

クールな国の聖火リレー (2008.4.10)
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2008年07月07日

だんだんとだんだんと

ロジャー・フェデラーが6連覇を目指した今年のウィンブルドン決勝。

雨のため、35分遅れではじまった決戦は第2シードのラファエル・ナダルが2セットを連取し、その後、雨による中断で息を吹き返したフェデラーが挽回。
最終セットにまでもつれ込んだ4時間48分の激闘は、ナダルの初優勝で幕を閉じました。

全米オープンゴルフのプレーオフで劇的な優勝を遂げたタイガー・ウッズ、魅了するサッカーでユーロ2008を制したスペインチーム、北京五輪米国代表選考会で50mと100mの自由形を制した41歳のダラ・トーレス ・・・

あらためて、ヒトがもつ無限の可能性を信じないわけにはいきません。

ロボットが、そんなヒトの仲間入りする日は果たして来るのか。
選手たちが繰り広げる不屈の闘志や忍耐力、そして卓越した技術を目の当たりにするにつけ、
その期待は、だんだんとだんだんとだんだんと、萎んでいく・・・・

参考 : もうひとつの「チャレンジ」 (2007.8.23)

2008年06月23日

ユーロとオキナワと魂

ユーロ2008は奇跡的な逆転試合が続いています。

サッカーにはゲルマン魂とか、アイルランド魂とか、最後まであきらめない精神を讃えた言葉がありますが、
今回、ロシアやトルコが優勝でもしたら、あらたな「魂」の国として拝せられるかもしれません。

日本にも「大和魂」という言葉があります。
コノ言葉、サッカー日本代表を応援する際にもよく用いられます。
日の丸の鉢巻などをして。

僕もゲルマン魂などと同じような意味合いと思っていましたが、ウィキペディアで「大和魂」を調べたら、そうではなかったんですね。

もともとの意味は、「外来の知識を摂取して、柔軟に応用する能力、または情緒を理解する心」などを指す、
いわゆる、「もののあはれ」のことだったそうですが、
江戸時代に「日本古来の固有の精神」「日本国家のために尽くす清い心」といった誤用が主流となり、
それが明治以降のナショナリズムや民族主義の興隆とともに天皇に対する過剰なまでの犠牲的精神となっていきました。

サッカー日本代表も本来の大和魂、「もののあわれ」はもう充分発揮してきたわけですから、
これからは、本当に最後まであきらめない「魂」のあるチームになってほしいと思います。

沖縄慰霊の日に。

参考 :
サムライ、ブルーになる前に (2006.6.19)
泣ける仕事 (2006.6.25)
ジダンの扉 (2006.6.28)
ロボット界の浦和レッズ (2007.11.15)
鹿島の師走 (2007.12.1)
posted by カーサ at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

ケンカの仕方

中国・重慶で行われているサッカーの東アジア選手権大会。

日本が1対0でリードした後半30分過ぎから、中国選手によるラフプレーが目立つようになりました。
日本選手が転がり、体を痛めるシーンをこれほど多く観た試合は久しぶりです。

執拗なラフプレーに関わらず、それでも日本の選手たちは冷静でした。
事前に予想していたことでもあり、選手全員に挑発を受けても決してそれに乗らないよう指示が徹底していたのだと思います。

サッカーに限らず、相手が感情的になった場合の最も有効なケンカの仕方は、「相手の土俵で戦わない」ということ。
相手の攻撃を自分の土俵で冷静に受け止め、決して挑発にはのらない。
相手を実力で黙らせる。

20日の中国戦は次の言葉を、思い出させてくれます。

「サッカーには人生のすべてがある」
posted by カーサ at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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